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楽しくゆる~くやせられる、「ヘルスナ」10個のコツ

間食する人ほど「健康」と「理想的な体型」が手に入る!

■血糖値コントロールがダイエットへの近道

「ヘルスナ」のカギは、いってしまえば血糖値をうまくコントロールすることです。

 この血糖値とは、要するに血液中のブドウ糖の濃度のこと。食べたものが体内で分解されてできるブドウ糖は、身体を動かすためのエネルギー源です。生きるための活動を維持するために、人間の身体はいつもこの血液中のブドウ糖濃度(血糖値)を一定に保つようになっています。

 血糖値は、食事や運動などさまざまな要因で刻々と変化しますが、健康体であれば体内に分泌されるインスリンというホルモンがその値を上手に調整してくれています。仕組みは次のようなものです。

 食事をとると、食品に含まれる糖質はブドウ糖などに分解されて血液中に流れ込み、血液中のブドウ糖濃度である血糖値が上がります。この時、インスリンが分泌され、血糖を細胞へ取り込ませて血糖値を下げます。

 エネルギーとして使いきれなかった血液中の糖は、肝臓と筋肉にグリコーゲンとして蓄えられます。血糖を細胞へ取り込むスピード、肝臓と筋肉に蓄えておけるグリコーゲンには限度があるので、インスリンは余った糖分を脂肪に変えて処理します。インスリンが沢山出ている間は、脂肪の燃焼も抑えられてしまうことから、インスリンは、別名「肥満ホルモン」とも呼ばれています。つまり、インスリンが大量に分泌されると、体内の脂肪が増えてしまうというわけです。

 また、インスリンが大量に分泌されるような状態が長く続くと、それを作り出す、すい臓が弱って正常に機能しなくなってしまいます。

 すい臓からインスリンがうまく分泌されなくなり、血糖値が高いままになってしまう状態が糖尿病です。さらに高血糖は、さまざまな病気の原因になります。

 インスリンを適度に分泌させる。つまるところ、自然に血糖値を安定させるような食生活がダイエットへの近道であり、病気を防ぐことにもつながる、ということです。ちょっと説明が難しくなってしまいましたが、「血糖値の安定=やせる」ということは、頭のかたすみに置いておきましょう。

 
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菊田 恵梨

健康食品メーカーに10年間勤めた後独立し、2015年に株式会社ボディトーンを設立。スポーツ栄養のプロ・アスリートフードマイスターとしての知識と経験を活かし、栄養指導、セミナー指導、コラム執筆など、多方面で活躍している。


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