ドイツの鉄道会社と姉妹協定を結んだ湘南モノレールの小さな旅
風情や歴史を感じさせる列車旅
■ドイツの鉄道会社と姉妹協定を結んだ湘南モノレールの小さな旅
2018年9月13日、湘南モノレールはドイツにある世界最古の懸垂式モノレール鉄道であるヴッパータール空中鉄道(Wuppertaler Schwebebahn)と姉妹提携を結んだ。それを記念した車両が走り始めたということで、本当に久しぶりに湘南モノレールの大船駅を訪れた。
終点の湘南江の島駅まで往復するだけでモトが取れる1日乗車券を購入して改札口を通ると、目の前に姉妹提携記念のボードが誇らしげに置かれていた。英語表記の他にドイツ語と日本語の表記、それに両鉄道の写真やイラスト、日独の国旗も描かれている。ドイツにはひと頃、10数回訪問しているので懐かしい気分になった。
ヴッパータールはケルンやデュッセルドルフから近く、高速列車ICEや特急列車インターシティの一部列車も停車するので、通ったことがあり、モノレールの軌道を車内から目にしたことはあるのだけれど、車両自体を見かけたことはなかった。それよりも、今はヴッパータール市内の一地区になっているエルバーフェルトは、私の好きな指揮者であるハンス・クナッパーツブッシュ、ギュンター・ヴァント、それにNHK交響楽団でひと頃タクトを振っていたホルスト・シュタインの3人の故郷ということで馴染みのある町である。