従兄弟・西郷隆盛を自刃に追い込んだ大山巌ってどんな人?
歴史上の人物を四柱推命で鑑定! 第46回 ~大山巌
続いて、十二運星を見ていく。この場所は、性格とエネルギーを表す。エネルギーは1~12で表される。
「死(し)」:運勢エネルギー2
神通力と霊感があり、ウソを見抜ける。ひらめきがあり、ゼロから何かを作れる。
「絶(ぜつ)」:運勢エネルギー1
精神的孤独が強く、考えが変わりやすい。天才肌で芸能人にも向くが、人から裏切られる経験も多い。
「帝旺(ていおう)」:エネルギー12
王様の星。最もエネルギーが強く、カリスマ性があり統率力がある。しかし、頑固でわがままな面を持つ。
「帝旺」+「死」を併せ持っていると、大社長!!
この組み合わせは、大企業の大社長に向く。目に見えないものを頼りにしながら、トップとして下をまとめるのが得意なのだろう。
※十二運星に「帝旺」という一番エネルギーが強い星と、「絶」「死」等の弱い星を持ち合わせており、その落差からさぞかし生きづらかったのでは?と感じる。これまで多くの人たちを鑑定してきたが、このような組み合わせを持っている場合、うまくいくときは行くが、その軌道から外れると、精神的に落ち込んだりうつ状態になったりする様子が見られる。
巌は、15歳上の従姉妹、西郷隆盛を兄と慕っており、同世代の弟の西郷従道とも大層仲が良かったという。西南戦争にあたり、巌は隆盛を説得するも、国のために働くよう逆に叱られ、最終的には大好きな隆盛に銃口を向けざるを得なくなった。その後、その行動について親戚に非難され、終ぞ鹿児島に訪れなかったという。思い出したくない過去なのだろう。精神的ダメージも大きかったろうに、その後、その思いをバネによくぞ立ち直ってくれた!!僭越かつ勝手ながら、その強さに感謝の思いでいっぱいである。
第二次世界大戦直後、多くの軍人の銅像が撤去される中、大山巌の銅像だけは撤去を免れた。日本を統治したマッカーサー元帥が、自室に大山巌の肖像画を飾っていたほどの大ファンだったからだ。このように、巌の器の大きさは、世界にも伝わっている。
大河ドラマ「西郷どん」では、これから活躍するのだろうか。巌の活躍も楽しみに、明治政府で活躍し、西南戦争へと向かう「西郷どん」を見守りたい。
古代中国で生まれた「過去、現在、未来」を予見する運命学のひとつで、陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)をもとに、人が生まれながらにして持っている性格、能力、素質を理解し、その人の努力や経験で変わる後天的な運命までも予測することができる。
具体的には、生まれた日(生まれた年・月・日・時間)をもとに命式表(めいしきひょう)を作成し占っていく。なお、ここでは生まれた時間は鑑定に含めていない。
「国史大辞典」に記載されている生年月日を、「和洋暦換算事典」を用いて現行暦に換算し鑑定している。
【参考文献】
「文藝春秋にみる「坂の上の雲」とその時代」文藝春秋編(2009)
「司馬遼太郎歴史のなかの邂逅7正岡子規〜秋山好古・真之」中央公論新社(2011)