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勝海舟・坂本龍馬・中岡慎太郎の最強トライアングル

歴史上の人物を四柱推命で鑑定! 第47回 ~勝海舟・坂本龍馬・中岡慎太郎の最強トライアングル①

○坂本龍馬は勝海舟の守護神!

 守護神とは、自分の足りない部分を補ってくれる存在。守護神は、自分の気づかない部分を教えてくれたり、新たな能力に気付かせてくれたりする。つまり、守護神は自分の世界を広げるのに重要な人材。お互いに守護神だった場合、相互守護神となる。

 守護神表を用いて導きだしたところ、海舟の守護神は「丁・甲・庚」、龍馬の守護神は「丁・甲・丙」であるが、相手の日柱のこれらのいずれかが入っていると、相手はその人にとって守護神となる。海舟、龍馬のいずれも日柱の干支は「庚子」であることから、海舟にとって龍馬が守護神となる。(龍馬にとって海舟は守護神ではない)簡単に言うと、エビでタイを釣る関係だろう。海舟がエビを投げると、龍馬が大きなタイを釣って帰ってくる。つまり、海舟が大量で高級なエビを投げると、大量で高級なタイが釣れるということになる。

「律音」も相まって、両者はこのような関係性だったのではないだろうか。
1867年、龍馬は暗殺されて33歳で生涯を閉じるが、海舟は77歳の長寿を全うした。しかし、(失礼は承知の上だが)、真に海舟が目を見張るような活躍をしたのは、龍馬と人生の重なった極めて短い期間だった。龍馬にとって海舟が絶対的な師匠で必要な存在だったようなイメージがあるが、海舟にとってはさらにその意味合いが強かったのであろう。

 龍馬が亡くなって15年後、海舟は下記のような漢詩を甥の坂本直に寄せている。「日月は転ぶ丸の如し、追想豈漠然たらんや、一龍棺を蓋ひて後、既に過ぐ十五年」龍馬が亡くなってもなお、海舟は常に龍馬を思い続けたのだろう。2人の絆が来世で続くことを祈りたい。

 次回は、龍馬と慎太郎の相互守護神、海舟と慎太郎の相互守護神について解き明かす。

■四柱推命とは?
 古代中国で生まれた「過去、現在、未来」を予見する運命学のひとつで、陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)をもとに、人が生まれながらにして持っている性格、能力、素質を理解し、その人の努力や経験で変わる後天的な運命までも予測することができる。
具体的には、生まれた日(生まれた年・月・日・時間)をもとに命式表(めいしきひょう)を作成し占っていく。なお、ここでは生まれた時間は鑑定に含めていない。
 ここでは、「国士大辞典」(海舟・龍馬)と「幕末維新大人名事典」(慎太郎)に記載されている生年月日を、「和洋暦換算事典」を用いて現行暦に換算し鑑定している。

【参考文献】

「勝海舟と坂本龍馬」加来耕三 出版芸術社(2009)
「龍馬八十八話」小美濃清明 右文書院(2010)

東京都墨田区向島の弘福寺。勝海舟が、19歳から4年間、ここで禅を修業したと伝えられる。

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妃萃(本名:油川さゆり)

ひすい

青森県八戸市出身。慶應義塾大学 社会学研究科 教育学専攻 修士課程修了、同研究科 同専攻 後期博士課程在学中。2013年鳥海流・鳥海伯萃より四柱推命の指南を受ける。これまで500人以上を鑑定。多数の弟子を輩出。

元放送局報道記者。フリーアナウンサーとして、BS11の番組にレギュラー出演しているほか、ナレーターや司会として活動中。日本の歴史、伝統芸能を伝えるため、歴史勉強会、その他イベントを主宰。自身も大和言葉、辞世の句、武田氏と油川氏等について講演活動を行う。合同会社真己、共同代表。また、2016年6月から「カミムスヒ」というソングユニットで歌手活動を開始。手話検定3級、ホームヘルパー、視覚障害者ガイドヘルパーの資格を持ち、社会福祉活動に積極的に携わる。


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