「小さな生命」だけど弱くもないし、下等でもない。蝶の不思議
『謎の蝶 アサギマダラはなぜ海を渡るのか?』ベスト新書発売
体重0.5グラム未満の蝶が2000キロの旅をする!
「小さな生命(いのち)」だけど、
弱くもないし、下等でもない——。
不思議と感動の書。
「私自身は、この蝶に生命の「心の謎」を追究するヒントが潜んでいると感じています。その謎は「小さな生命」に対する思い込みや固定観念を外すことで次第に解明されてゆく謎だと思われます。本書は「昆虫学者ではないただのおじさん」の、アサギマダラの謎を解明するささやかな挑戦の旅の記録が主な内容ですが、アサギマダラの潜在的な叡智が読者に未来を招く上で役立つようなインパクトを与えることを期待しています。」──「はじめに」より
目次
第1章 不思議な蝶アサギマダラ
「韃靼海峡」を渡った蝶の正体/アサギマダラを通して自然を知る/アサギマダラを通して生き物を知る
第2章 南の島にアサギマダラを追う
マーキング調査が始まった経緯/「不思議な何か」/「出会いの不思議さ」を確信した1頭との遭遇
第3章 アサギマダラの不思議な旅
台湾に2231㎞も移動した例も/群れで移動するか?/雨天や強風の日はどうやって過ごすか?
第4章 アサギマダラの謎
改めて「アサギマダラの7つの謎」とは?/アサギマダラの運命/アサギマダラは確率を超えるのか?
著者略歴
栗田昌裕(くりた・まさひろ)
1951年愛知県生まれ。医師。群馬パース大学学長。東京大学理学部数学科卒。東京大学大学院修士課程(数学専攻)修了。東京大学医学部卒。カリフォルニア大学に留学。東京大学附属病院内科に勤務。東京大学助手、群馬パース大学大学院教授を経て、2014年より群馬パース大学学長。医学博士、薬学博士。栗田式速読法・記憶法・健康法を含むSRS能力開発法の提唱者。指回し体操創案者。手相も指導。大学では医療/医学/薬学等を講義。自然教育・環境保護に関心が深く、アサギマダラの研究家でもある。