有名列車に隠れる「汎用特急」に乗って大阪まで懐かしさ漂う旅へ
風情や歴史を感じさせる列車旅
■懐かしさの漂う車内
最近、近鉄の汎用特急は半世紀ぶりに塗装を替えつつある。しかし、ホームに入ってきたのは馴染みのある紺とオレンジのツートンカラーの車両だった。よく見ると、6両編成のうち先頭の2両はクリスタルホワイトをベースにブライトイエローとゴールドを加えた新塗装。私が乗る車両は3号車なので、旧塗装車だった。
旧塗装だけあって、車内はやや古めかしくも懐かしさの漂うインテリアだ。コンセントやカップホルダーなどは無論ない。肘掛から取り出す形のテーブルも意外に小さく駅構内の売店で買った弁当を載せるには少々手狭だ。最近の新型車両に乗り慣れてしまうと粗ばかりが気になる。全車リニューアルされるのを待ちたい。
電車は地下から地上に出ると、快適なテンポで走り始める。JR関西本線に比べると、近鉄名古屋線沿線のほうは、宅地が多く活気がある。