声を大にして言おう。オールブラックス「2軍」視は間違いだ。
あす激突。黒子軍団はハングリーなときが一番怖い。
■オーストラリア代表との戦いからほぼ総入れ替えで日本戦に臨む。
W杯2連覇中のラグビー世界最強国、ニュージーランド(NZ)代表オールブラックスが、11月3日(土)、東京・味の素スタジアムで日本代表と対戦する。ただ日本戦へ向けたメンバー23人には経験の浅い選手も多い。今回のオールブラックスを「2軍」と見る向きもあるようだ。しかし、世界最強のオールブラックスに「2軍」と呼ぶべき集団が存在するのだろうか。
今秋のオールブラックスは、北半球4か国(日本、イングランド、アイルランド、イタリア)を転戦しながら毎週末に4試合を行う。10月27日に神奈川・日産スタジアムで行われたオーストラリア代表との定期戦「ブレディスローカップ」第3戦を含めれば5試合だ。
そんな過酷な日程もあり、オーストラリア戦に出場したメンバーの多くは、試合が終わると日本戦を回避して欧州へ飛んだ。入れ替わるように新たなメンバーが来日し、日本に残留していたリッチー・モウンガらと合流。日本戦メンバーが編成された。
確かに、新星スタンドオフのモウンガをのぞいて、オーストラリア戦の登録メンバー23人のうち22人は日本戦に出場しない。ほぼ総入れ替えだ。だから2軍と果たして言えるのか。メンバーを見てみよう。