声を大にして言おう。オールブラックス「2軍」視は間違いだ。 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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声を大にして言おう。オールブラックス「2軍」視は間違いだ。

あす激突。黒子軍団はハングリーなときが一番怖い。

■日本が歴史的大敗を喫した95年もフレッシュなメンバーだった

 もちろん「オールブラックス」の名を汚すような結果は許されない。そのときは、欧州組との差が大きく開き、W杯出場が遠のくばかりではない。「オールブラックス」はニュージーランドという国のいわば最高級ブランドだ。母国民の激烈な怒りを買うことは想像に難くない。

 過去を振り返れば、ジャパンにとって「アピール機会に飢えたオールブラックス」こそ鬼門のはずだ。

 1995年のW杯南アフリカ大会。当時のジャパンが17-145で歴史的大敗を喫したオールブラックスは、4日前のウェールズ戦からスタメンを11人変更した布陣。そのうち10人が大会初先発だった。

 怪物ウイングのジョナ・ロム-はメンバー外。キャプテンのショーン・フィッツパトリック、ウォルター・リトル(三菱重工相模原に所属するマイケル・リトルの父)、前半途中に投入されることになるジェイミー・ジョセフ(現日本代表HC)らはリザーブに回った。

 10人が大会初先発だったオールブラックスは80分間、自陣ゴール前からでも攻め続けた。NZのポゼッションは実に90%。NZが挙げた21トライのうち16トライはバックス選手がスコアし、1995年以後は一度も代表戦に出場しなかったCTB/WTBマーク・エリスが、チーム最多の6トライを挙げた。

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多羅 正崇

スポーツライター

法政二高-法政大学ではラグビー部に所属。大学1年時にU19日本代表候補に選出される。法政大学大学院日本文学専攻卒。現在は「ラグビーリパブリック」「Number web」等に記事を寄稿。ユーモアエッセイストとしても活動中。


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