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仕事効率劇的アップ!「自律神経」を整える習慣ベスト5

明日から実践してみよう。

休んでいるのに疲れがとれないのはなぜか?そもそもなぜ疲れてしまうのか?自律神経伝授の第一人者・小林弘幸さんの著作『自律神経が整えば休まなくても絶好調』より、体の疲労回復&心のストレスゼロになる、自律神経の整え方を伝授。誰でもすぐに実践できる習慣を身につければ、仕事効率も劇的にアップするはずだ。

①バナナ1本をスローに食べる

 
 

 健康のために朝食は抜かないほうかがいいということは、多くの人が知っていて、なにかしら食べるように努力しています。でも、それを楽しんで実行している人はなかなかいません。

「朝から食欲がわかないからジュースだけ」

「時間がないから立ったまま」

「ちゃんと完食するけど無理やりという感じ」

 あなたも、このいずれかではありませんか?

 食事とは単純に栄養を補給するだけでなく、体の各部位の代謝を促すためにも絶対に必要なものです。

 そして、食事はその「とり方」によって、体に与える影響が変わってきます。たとえば、同じおにぎり1個を食べるのでも、イライラしながら急いで飲み込むのと、ゆっくり落ち着いた気分でよく噛んで食べるのでは全然、違います。

 前者の場合は、急激に血糖値が上がり、それによって太りやすくもなります。もちろん、糖尿病をはじめとした生活習慣病にもかかりやすくなります。

 だから、食事は時間をかけてゆっくりと食べたほうがいいのです。

 理想を言えば、1日の活動を控えた朝食を一番豪華に、寝る前の夕食は一番質素にすること。昔からヨーロッパでは「朝は王様のように、昼は貴族のように、夜は貧者のように食べよ」と言われているくらいです。しかし、現実にはそれは無理でしょう。

 そこで、バナナ1本でもいいので、ゆっくりと食べてください。バナナはカリウムなどのミネラルを豊富に含み、また食物繊維が多く腸を整えてくれる優れた食品です。皮をむくだけで食べられるのですから「時間がない」という人にもぴったりでしょう。 

 このとき、バナナ1本だからと、適当に食べないこと。きちんとダイニングテーブルについて、「大事な朝食を食べている」と認識しながらよく噛んで食べましょう。それによって、自律神経も安定していきます。私はたいてい、バナナなどのフルーツと、シナモンをふりかけたヨーグルトで朝食を済ませています。簡単な内容ではありますが、これをゆっくりと食べれば、充分に健康は維持できます。 

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小林 弘幸

こばやし ひろゆき

1960年、埼玉県生まれ。順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。1987年、順天堂大学医学部卒業。1992年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任する。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導にかかわる。著書に『なぜ、「これ」は健康にいいのか?』(サンマーク出版)『自律神経を整える「あきらめる」健康法』(KADOKAWA)『自律神経が整う時間コントロール術』(小学館)『「ゆっくり動く」と人生がすべてうまくいく』(PHP研究所)など多数。


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