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精神科医が前代未聞の「ガン治療」を始めた理由

ビタミンC点滴と断糖療法でガンが消える!①

■治療2か月後・・・転移性の肺ガンが消えた!

 僕は「点滴療法研究会」が行っている超高濃度ビタミンC点滴の講習を何回も受けており、認定医の資格をもっていました。とはいえ、実際に患者さんにビタミンC点滴を行うのは初めてです。そこで、まず知り合いの美容皮膚科医に頼んで、ビタミンC点滴のやり方を教えてもらいました。ビタミンC点滴は、美容目的の治療にはよく用いられているのです。

 病院内には、Bさんのための点滴スペースが設けられ、いよいよ超高濃度ビタミンC点滴を開始しました。100gのビタミンCを3時間近くかけて体内に入れる点滴を、1か月で25日間。大学病院で抗ガン剤を投与される5日間を除いて毎日行いました。

 同時に、Bさんには食事を「断糖」に切り替えてもらいました。ご飯や根菜、果物やお菓子など、糖質を含む食品を断ってもらったのです。

私の第1号の患者Bさんは、2007年、新婚早々に「余命3か月」の宣告。超高濃度ビタミンCと断糖療法で・・・2018年現在、今では元気に職場復帰しています(写真はイメージです)。

 若い夫婦なので、本当なら毎日ビタミンC点滴を受けるのは経済的に厳しいはずでした。でも、例の女性医師が援助するなどして、理想的な回数を受けてもらうことができました。

 何より幸運だったのは、病院が治療を許可してくれたことです。理事長が女性で、かつて自身もガンを患ったことがあるからでしょうか。

   こんな前例のない取り組みに、暖かい理解を示してくれました。

 2か月後、大学病院での画像検査の結果では、転移が認められていた肺のガンがきれいに消えていました。僕たちは、「これはいけるんじゃないか」と期待感に湧きました。

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西脇 俊二

にしわき しゅんじ

医師・ハタイクリニック院長

医師。ハタイクリニック院長。弘前大学医学部卒業。1991年、国立国際医療センター精神科。92年、国立精神・神経センター精神保健研究所研究員。96年、国立秩父学園医務課医長。大石記念病院、皆藤病院勤務を経て、2009年、ハタイクリニック院長就任。10年、European University Viadrina非常勤講師。テレビ出演やドラマ、映画の医療監修でも活躍。『ハードワークでも疲れないカラダを作る糖質制限2.0』(KADOKAWA)など著書多数。



 

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