ラグビーのルールが複雑すぎる件。覚えるべき3つにしぼってや。
「ラグビーのオモロイ観方」第2回
■とくに危険な反則は?
大西 あとは危険な反則の代表格として「胸から上のタックル」(ハイタックル)があります。ただ「胸から上」のジャッジは微妙で判定がレフリーによって結構わかれます。
福田 う〜ん。でもよっぽど危険だと、サッカーのようにレッドカードも当然ありますよね?
大西 もちろん。悪質な反則は一発退場です。ほかにもサッカー同様、イエローカードもあって、ラグビーの場合、一時的に10分間の退場になります。それを「シンビン」といいます。英語で「sin」(罪)+「bin」(小型の容器)という言葉を組み合わせた造語で、“罪(反則)を犯した選手が入る場所”といったニュアンスでつけられた名称だといわれています。イエロー2枚で、レッドカードになるのはサッカーと同じですね。
福田 一時的に退場するのは、アイスホッケーの「ペナルティボックス」と似てますね。
大西 そうですね。意味合いはほぼ一緒です。
福田 他にシンビンはどんなプレーでとられますか? 大西さんが現役のときはどんな反則でとられたんでしょう。
大西 いろいろなケースがありますが、ぼくが選手時代とられたのは「反則の繰り返し」ですね。チーム全体で同じ反則を繰り返すと、最後に反則をした選手がシンビンとなります。でも、これはちゃんと事前に予防線があって、反則が続き始めると審判が「次、誰か同じことしたらシンビン出すよ?」とか口頭で教えてくれるんですよ。