ラグビーのルールが複雑すぎる件。覚えるべき3つにしぼってや。 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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ラグビーのルールが複雑すぎる件。覚えるべき3つにしぼってや。

「ラグビーのオモロイ観方」第2回

■とくに危険な反則は?

大西 あとは危険な反則の代表格として「胸から上のタックル」(ハイタックル)があります。ただ「胸から上」のジャッジは微妙で判定がレフリーによって結構わかれます。

福田 う〜ん。でもよっぽど危険だと、サッカーのようにレッドカードも当然ありますよね?

大西 もちろん。悪質な反則は一発退場です。ほかにもサッカー同様、イエローカードもあって、ラグビーの場合、一時的に10分間の退場になります。それを「シンビン」といいます。英語で「sin」(罪)+「bin」(小型の容器)という言葉を組み合わせた造語で、“罪(反則)を犯した選手が入る場所”といったニュアンスでつけられた名称だといわれています。イエロー2枚で、レッドカードになるのはサッカーと同じですね。

福田 一時的に退場するのは、アイスホッケーの「ペナルティボックス」と似てますね。

大西 そうですね。意味合いはほぼ一緒です。

福田 他にシンビンはどんなプレーでとられますか? 大西さんが現役のときはどんな反則でとられたんでしょう。

大西 いろいろなケースがありますが、ぼくが選手時代とられたのは「反則の繰り返し」ですね。チーム全体で同じ反則を繰り返すと、最後に反則をした選手がシンビンとなります。でも、これはちゃんと事前に予防線があって、反則が続き始めると審判が「次、誰か同じことしたらシンビン出すよ?」とか口頭で教えてくれるんですよ。

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大西 将太郎

おおにし しょうたろう

ラグビー元日本代表、解説者。

地元東大阪市の布施ラグビースクールでラグビーを始め、啓光学園高3年で全国高校大会準優勝。高校日本代表では主将を務め、スコットランド遠征全勝の快挙を達成。ジャパンラグビートップリーグ(リーグ戦)は通算143試合に出場。2007~08シーズンは「ベスト15」、「得点王」、「ベストキッカー賞」の三冠に輝く。日本代表には同志社大4年時(2000年)に初選出、以降、2008年のサモア戦まで通算33キャップ(試合)に出場。2007年ワールドカップフランス大会のカナダ戦では終了直前に同点ゴールを決め、12-12と引き分けながらも日本代表のワールドカップ連敗記録を13で止めた。 2016年現役引退。現在はJSPORTSやWOWOWのラグビー解説者として、また2019年ラグビーワールドカップの認知活動および、ラグビーの普及活動のため全国をまわっている。


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