日本のコロナ禍は終わらない~テレビ・政治・日本人の責任回避スパイラル【松野大介】
日本は感染拡大国より数十分の1の死亡者数だが、繰り返される自粛がいつ終わるのかいまだわからない。昨年、「コロナ報道でテレビが言わない不都合な数字」など数回にわたりテレビの煽り報道インフォデミックについて寄稿した元芸人の作家・松野大介氏は、煽り報道や無策の政治のコロナ人災が大きいと述べてきた。今回はテレビ・政治・国民の関係から日本のコロナ禍の現在を、ユニークな視点で解説。
■大きく報じられない(しかしみんな知ってる)テレビにとって不都合な事実
《ワクチン摂取死亡》そして《コロナ感染死亡者の年齢》《自殺増加》
私は昨年、いわゆる〝煽り報道〟を指摘するために、ニュース報道やワイドショーが言わないデータを提示してきた。
今では情報にうといタイプの高齢者もテレビがあまり報じないことを知るようになった。
最近でいえは「コロナワクチン接種後の死亡数」。約600万人の接種時点で85人が死亡。(ワクチンとの因果関係は不明とのこと)
高齢者の死亡が多いが、コロナ感染死亡もそれは同じ。
テレビはコロナ感染死は大々的に報じるのに、こちらはスルー状態。それでも接種に危険を感じる人が少なからずいるのは、テレビ報道以外で情報を得る層が拡大したからではないか。
(2020年7月東京都発表、感染による死亡者の平均年齢79.3歳)
(女性は前年比で15%増で935人増加/小中高生の自殺は25%増で100人増加)
これらの他のデータも含め、テレビが大きく報じてこなかったことが今は知れ渡った。
すでに1年半経つから、データに応じた対策があるはずなのに、政治は非科学的な対策を要請し、国民は違和感を持ちつつも従ってしまう。その理由を考えた。