京王線の臨時座席指定列車「Mt.TAKAO号」で昼間の車窓を楽しむ
平日運行の列車で出発!
■今年デビューの列車「京王ライナー」
2018年2月に京王電鉄初の座席指定列車「京王ライナー」がデビューし、長年京王線に乗ってきた中で、初めてクロスシートに座ってのミニトリップを楽しんだ。新宿発京王八王子行きと橋本行きの2つの電車で車窓を眺めるために、少しでも早い時間帯の列車でしかも夏場の夕方に照準を合わせたわけだが、それでも京王八王子や橋本に到着する頃には薄暗くなっていた。もっと明るい時間帯に乗ってみたいと思っていたら、高尾山の紅葉シーズンである11月に9日間限定で臨時座席指定列車「Mt.TAKAO号」を運転するという。新宿発はなく、行楽客の帰路にターゲットをしぼった高尾山口駅発の上り列車のみで、土休日は2本、平日は1本。いずれも午後3時過ぎの発車である。土休日運転の午後5時発車は、闇の中を走るので、最初からパスして、空いていると思われる平日運行の列車に乗ることにした。
通常の「京王ライナー」はネット予約もでき、シートマップで席が選べるので便利なのだが、今回の臨時列車は発車当日の高尾山口駅での発売のみとのこと。先着順なので、少しでも早めに高尾山口駅へ向かわなければならない。といっても早朝から出かけるだけの根性もなく、お昼前に高尾山口駅に到着した。
改札口を出ると、Mt.TAKAO号指定券の特設売り場が目に入った。わざわざ複数の係員が机を並べて指定券を売っている。まわりでは別の係員が呼び込みに余念がない。ともあれ、まだ満席ではないようなので、さっそく指定券を購入した。「席は選べません」とのことで、一応窓側を希望したのだが、入手した券は通路側だった。すでに半分以上の席は埋まっているような感じであった。往年の高尾山口行きの電車に取り付けてあったヘッドマークをデザインした紙に、発車時刻や席番が記入されている凝った座席指定券だ。
発車までは3時間ほどある。時間つぶしに駅裏にある京王高尾山温泉に向かい、昼食を摂ってから、入浴してのんびり過ごした。高尾山の山並みが見える露天風呂は雰囲気抜群である。