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【「老害」という言葉は、死語とすべきか?】Surfvoteで意見を募集中

超高齢未来観測所の斉藤 徹氏がSurfvoteでみんなの意見を募集。【老害という言葉は使うべきではない】を選択した人は回答者の約4割だった。「老害と呼ばれる様な“言動”に問題があるのでは」との意見も。

SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするソーシャルスタートアップPolimill株式会社(ポリミル、本社:東京都港区、代表取締役:横田えり、以下Polimill社)は2月4日に投票終了予定のイシュー【「老害」という言葉は、死語とすべきか?】
の途中結果をお知らせします。



Surfvoteでは社会のあらゆる課題や困りごと、「イシュー」を専門家や大学の先生が執筆し、毎日掲載。Surfvoteに訪れればさまざまな社会課題をだれでも簡単に学び考えることができます。アカウント登録をすると選択肢のなかから自分の意見に近いものを選んで投票したり、コメントを書いたりすることができます。社会の分断や対立を助長するのではなく、さまざまな意見を持つひとが共通する価値観を見つけることができるようサービスの開発を日々進めています。
このイシューの背景
「老害」という言葉は、高齢者の権力や行動を批判する際に用いられますが、差別的ニュアンスを含むとして問題視されています。1970年代後半に「公害」をもじって広まったとされ、近年は若者との世代間対立を象徴する用語としても注目されています。成田悠輔氏の発言が炎上し、議論が再燃したことや「ソフト老害」という新語が登場したことが背景にあります。
米国では「老害」に相当する言葉はなく、類似する概念としてエイジズム(高齢者差別)が挙げられます。エイジズムは、高齢者への偏見や不平等な扱い、社会的孤立を指し、偏見の解消が求められる点で共通しています。
「老害」という言葉が高齢者差別を助長する可能性があるため、背景要因の分析や解決策の模索が重要です。ダイバーシティやSDGsの観点からも、世代間の共生が求められており、差別的表現の使用は慎重であるべきとされています。
投票の詳細
URL:https://surfvote.com/issues/7o000zcc1j5g
調査主体:社会デザインプラットフォーム Surfvote(Webサービス、アプリ)
調査対象:Surfvote上でアカウントを持つユーザー
調査方法:Surfvote上でアカウントを持つユーザーが投票
投票期間:2024年12月4日~2月4日
有効票数:33票(1月23日時点)
投票結果とコメントの紹介(一部抜粋・原文ママ)



はい(「老害」という言葉は使うべきではない)36.4%
- 老害という言葉に寛容な人は、いずれ自分が老害と呼ばれても構わないって感じなんでしょうか?それとも自分は老害とかいう存在になるはずがないとか思ってんのかな?自分だけは例外とか考えてんならそれこそ老害になりそうですけどね。
- 若者に問いたいが、自らが年老い弱り果てた時、ただ高齢であるというだけで世間から揶揄されるのは辛いであろう。過激な言葉を使う者には想像力が欠けている。彼ら自身が老害になる日を怯えて待つがよい、そう考えている。

いいえ(言葉は生き物なので、世の中の流れにしたがうべき)54.5%
- 長年、若者は年配者を煙たがり年配者は若者のことを「最近の若者は」と言ってきたのだ。言葉は生き物ということを考えるならばあまり目くじらを立てることなく冷静に見守っていけばいいのではないか。そのように考えています。
- 理由なく高齢者を貶めるための悪口というよりも、まさにイシューに書かれた通り、年老いてなお権力を手放さない強欲さや時代遅れの価値観、わがままで自己中心的な言動などに対する批判としての用例が主です。どうして老害という言葉がこうまで普及したのか、その根本的原因である若者の不満にこそ向き合う必要があると思います。

その他(コメント欄にご意見をお書きください)9.1%
- 場による。公的な場では使ってはいけない。エイジズムであり、罵倒であり、侮辱であるため。公に頒布されると人々の幸福を害する言葉ではある。私的な場で私的見解を好きに言うときには使っても良い…というか、禁じても別の言葉で現れる。禁じようが無い。
- あまり親密ではない高齢者から先輩面して色々説教じみたことを言われるときにはよく「老害」という言葉が心に浮かびます。ただ、私もいずれ老人になりますので、その際に自分のことを「老害」と言われると悲しい気持ちになります。ですので、心の中で「老害」という気持ちを持つのは構いませんが、言葉に出して表現することは避けて欲しいと思います。


このイシューを執筆した 斉藤 徹氏
超高齢未来観測所。超高齢社会と未来研究をテーマに活動。 元電通シニアプロジェクト代表、電通未来予測支援ラボファウンダー。国際長寿センター客員研究員、早稲田Life Redesign College(LRC)講師、社会福祉士。著書に『超高齢社会の「困った」を減らす課題解決ビジネスの作り方』(翔泳社)『ショッピングモールの社会史』(彩流社)『超高齢社会マーケティング』(ダイヤモンド社)など多数。
Polimill株式会社
Polimill株式会社は社会デザインプラットフォーム【Surfvote】を運営・提供するICTスタートアップ企業です。
Surfvoteは現在、一般社会についての社会課題と各地方自治体の抱える社会課題(Surfvoteローカル)を掲載。ひろくみんなが意見を言える場を提供しています。
あらゆる人がルール作りに参加し、価値観の変化やテクノロジーの進化に合わせた柔軟でスピーディーな制度改革ができるような社会を、SNSとテクノロジーで実現させたいと考えています。
https://polimill.jp



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