【保育士にウェアラブルカメラ装着で目線の共有】9割以上の保育士が、他の保育士の目線や子どもへの声かけの仕方に「興味がある」と回答 「トラブル場面での対応方法」を学びたいなど
~保育の質向上に向けた新手法への期待と課題が明らかに~
株式会社明日香(本社:東京都文京区、代表取締役:萩野 吉俗、https://www.g-asuka.co.jp/index.htm)が運営する子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクト「子ねくとラボ(https://konnect-labo.jp/)」は、現役保育士110名を対象に、【保育士編】保育現場での動画活用に関する意識調査を実施しましたので、お知らせいたします。
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- 01|現役保育士の75.5%が、保育現場で動画活用経験あり、91.9%が、他の保育士の目線や声かけに「興味がある」と回答
- 02|他の保育士の目線から知りたい・学びたいこと、第1位「トラブル場面での対応方法」(60.4%) 第2位「声かけ・関わり方のテクニック」(52.5%)
- 03|49.1%が、保育士目線を動画化・活用することで、「他の保育士の良い実践方法の習得」に期待
本調査のダウンロードはこちら:https://bit.ly/4b9pZOK
■調査概要
- 調査名称:【保育士編】保育現場での動画活用に関する意識調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー(R)︎」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2025年1月31日~同年2月3日
- 有効回答:現役保育士110名
※ 合計を100%とするため、一部の数値について端数の切り上げ処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。
≪利用条件≫
1 情報の出典元として「子ねくとラボ」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://konnect-labo.jp/
■現役保育士の75.5%が、保育活動の振り返りや研修で、実際の保育現場の様子を撮影した動画を使用した経験あり
「Q1.あなたは、保育活動の振り返りや研修で、実際の保育現場の様子を撮影(録画)した動画を使用した経験がありますか。」(n=110)と質問したところ、「定期的に実施している」が54.6%、「過去に少し試したことがある」が20.9%という回答となりました。
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Q1.あなたは、保育活動の振り返りや研修で、実際の保育現場の様子を撮影(録画)した動画を使用した経験がありますか。
・定期的に実施している:54.6%
・過去に少し試したことがある:20.9%
・まったく経験がない:24.5%
■91.9%が、他の保育士の目線や子どもへの声かけの仕方に「興味がある」と回答
「Q2.あなたは、同じ職場内にいる自分以外の保育士の目線や子どもへの声かけの仕方に、興味がありますか。」(n=110)と質問したところ、「非常に興味がある」が51.0%、「やや興味がある」が40.9%という回答となりました。
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Q2.あなたは、同じ職場内にいる自分以外の保育士の目線や子どもへの声かけの仕方に、興味がありますか。
・非常に興味がある:51.0%
・やや興味がある:40.9%
・あまり興味がない:4.5%
・全く興味がない:3.6%
■これまでは、他の保育士の保育方法・子どもとの関わり方を「職員会議等での共有」や「口頭によるやりとり」で把握
Q2で「非常に興味がある」「やや興味がある」に回答した方に、「Q3.これまで、同じ職場内の自分以外の保育士が行う具体的な保育方法や子どもとの関わり方といった情報を、どのように得てきましたか。(複数回答)」(n=101)と質問したところ、「職員会議等での共有」が66.3%、「口頭によるやりとり」が64.4%、「保育書類等(テキスト、画像)」が40.6%という回答となりました。
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Q3.これまで、同じ職場内の自分以外の保育士が行う具体的な保育方法や子どもとの関わり方といった情報を、どのように得てきましたか。(複数回答)
・職員会議等での共有:66.3%
・口頭によるやりとり:64.4%
・保育書類等(テキスト、画像):40.6%
・動画:18.8%
・その他:1.0%
・知る機会が無い:1.0%
・わからない/答えられない:2.0%
■約6割が、「リーダーの保育士」の目線を見てみたいと回答
Q2で「非常に興味がある」「やや興味がある」と回答した方に、「Q4.あなたは、どのような保育士の目線を見てみたいと思いますか。(複数回答)」(n=101)と質問したところ、「リーダーの保育士」が58.4%、「先輩の保育士」が51.5%、「主任レベルの経験豊富な保育士」が44.6%という回答となりました。
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Q4.あなたは、どのような保育士の目線を見てみたいと思いますか。(複数回答)
・リーダーの保育士:58.4%
・先輩の保育士:51.5%
・主任レベルの経験豊富な保育士:44.6%
・他クラスの保育士:37.6%
・サポートの保育士:33.7%
・同期の保育士:23.8%
・後輩の保育士:17.8%
・新卒1年目の保育士:11.9%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:1.0%
■他の保育士の目線から知りたい・学びたいこと、第1位「トラブル場面での対応方法」
Q2で「非常に興味がある」「やや興味がある」と回答した方に、「Q5.あなたは、他の保育士の目線から、どのようなことを知りたい・学びたいと思いますか。具体的に教えてください。(複数回答)」(n=101)と質問したところ、「トラブル場面での対応方法」が60.4%、「子どもへの声かけ・関わり方のテクニック」が52.5%、「保育活動の進め方・展開方法」が48.5%という回答となりました。
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Q5.あなたは、他の保育士の目線から、どのようなことを知りたい・学びたいと思いますか。具体的に教えてください。(複数回答)
・トラブル場面での対応方法:60.4%
・子どもへの声かけ・関わり方のテクニック:52.5%
・保育活動の進め方・展開方法:48.5%
・発達に応じた援助の仕方:44.6%
・保護者対応での工夫:36.6%
・特別な配慮が必要な子どもへの対応方法:31.7%
・安全管理・事故防止の意識ポイント:30.7%
・複数の子どもへの同時対応方法:29.7%
・職員間の連携:22.8%
・異年齢保育での関わり方のテクニック:21.8%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:1.0%
■保育士目線を動画化・活用することのメリット、「他の保育士の良い実践方法を学べる」「園全体の保育の質向上が期待できる」が上位
「Q6.保育士目線を動画化しそれを活用することで、どのようなメリットが期待できると思うか、具体的に教えてください。(複数回答)」(n=110)と質問したところ、「他の保育士の良い実践方法を学べる」が49.1%、「園全体の保育の質向上が期待できる」が47.3%、「自分の保育と比較し、客観的に振り返ることができる」が44.5%という回答となりました。
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Q6.保育士目線を動画化しそれを活用することで、どのようなメリットが期待できると思うか、具体的に教えてください。(複数回答)
・他の保育士の良い実践方法を学べる:49.1%
・園全体の保育の質向上が期待できる:47.3%
・自分の保育と比較し、客観的に振り返ることができる:44.5%
・子どもへの声かけや関わり方の改善につながる:41.8%
・ヒヤリハットの共有や事故防止に活用できる:31.8%
・新人教育や人材育成がスムーズになる:30.9%
・職員間のコミュニケーションが活性化される:23.6%
・保護者への保育内容の説明に活用できる:20.0%
・保育の記録(保育ドキュメンテーション)として残すことができる:16.4%
・その他:0.0%
・特にない:4.5%
・わからない/答えられない:0.9%
■「保育士側も見られていることを意識してより子どもに丁寧に関わる意識につながる」や「困ったときの解決方法」などのメリットも
Q6で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q7.Q6で回答した以外に、保育士目線の動画を活用することで期待できると思うメリットがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=104)と質問したところ、「保育士側も見られていることを意識してより子どもに丁寧に関わる意識につながる」や「困ったときの解決方法」など57の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
- 自分では気づかなかったやり方ポイントなど。
- 保育士側も見られていることを意識してより子どもに丁寧に関わる意識につながる。
- お互いの業務効率。
- 困ったときの解決方法。
- いい意味でイメージしやすいから。
- 継続して動画をとっていくことで、それを振り返って見ていくと子どもの成長にも気付くことができると思います。それによって子どもの成長の喜びを共有することができ子どもへのより深い関わりがその後期待出来たり、子どもに対しての共通理解が深まり保育者間の連携や子どもへの対応の足並みがより揃っていったりすると思いました。
- 保護者の教育のシフトチェンジ。家庭でのチャレンジなど。
■動画活用を導入する場合に求めるサポート、「撮影しやすい業務スケジュールの調整」が40.9%で最多
「Q8.仮に、あなたのお勤めの園で保育士目線の動画活用を導入する場合、どのようなサポートがあれば活用しやすいと思うか、具体的に教えてください。(複数回答)」(n=110)と質問したところ、「撮影しやすい業務スケジュールの調整」が40.9%、「動画の安全な保管・共有の仕組み」が36.4%、「個人情報の取り扱いガイドライン」が35.5%という回答となりました。
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Q8.仮に、あなたのお勤めの園で保育士目線の動画活用を導入する場合、どのようなサポートがあれば活用しやすいと思うか、具体的に教えてください。(複数回答)
・撮影しやすい業務スケジュールの調整:40.9%
・動画の安全な保管・共有の仕組み:36.4%
・個人情報の取り扱いガイドライン:35.5%
・ICT機器の基本的な使い方サポート:31.8%
・園全体で協力して進めていく体制:30.0%
・まずは園内の少人数からスタートできる仕組み:22.7%
・失敗してもOKという雰囲気作り:21.8%
・動画を見ながら前向きに話し合える環境づくり:18.2%
・他の園の活用事例や体験談の共有:16.4%
・保育の振り返りを園内研修に上手く組み込む仕組み:13.6%
・その他:0.9%
ー時間作り
・特にない:4.5%
・わからない/答えられない:3.6%
■「時間が取れるような人員配置にする」や「プライバシー保護のため、すべてではなく部分的に撮影する」などを求める声も
Q8で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q9.Q8で回答した以外に、保育士目線の動画活用を導入する場合にあれば活用しやすいと思うサポートがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=101)と質問したところ、「時間が取れるような人員配置にする」や「プライバシー保護のため、すべてではなく部分的に撮影する」など54の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
- 時間が取れるような人員配置にする。
- 時間があまり取れないので短時間が良い。
- 無駄な業務の確認・廃止。
- プライバシー保護のため、すべてではなく部分的に撮影する。
- 個人面談。
- zoomで様々なアイディアを得られる、ヒアリングが出来る、講習を受けられる。
- 園長が高齢なこともあり、ICTの導入が全く進んでいない園です。必要性を感じてくれない園長であり、現場の意見はなかなか取り入れてくれない個人の価値観がとても固定化されている園長なので、そんな園長の気持ちを動かしてくれるような働きかけが外部からあるととても嬉しいと思います。
■まとめ
今回は、現役保育士110名を対象に、【保育士編】保育現場での動画活用に関する意識調査を実施しました。
まず、現役保育士の約8割が、保育活動の振り返りや研修で、実際の保育現場の様子を撮影した動画を使用した経験があり、91.9%が、他の保育士の目線や子どもへの声かけの仕方に「興味がある」と回答しました。また、他の保育士の目線から知りたい・学びたいことでは、「トラブル場面での対応方法」(60.4%)や「声かけ・関わり方のテクニック」(52.5%)などが挙げられています。保育士目線を動画化し活用することのメリットとしては、「他の保育士の良い実践方法を学べる」(49.1%)、「園全体の保育の質向上が期待できる」(47.3%)が上位になった一方で、動画活用を導入する場合には、40.9%が「撮影しやすい業務スケジュールの調整」を要望していることが分かりました。
今回の調査では、保育現場での動画活用に対する高い関心と期待が明らかになりました。特にどのような保育士の目線を見てみたいかという質問に対しては、「リーダー保育士」が最多となり、次に「先輩」、「主任レベルの経験豊富な保育士」が続いており、自身より経歴や経験年数の多い保育士の目線を見てみたいという傾向が強いことが分かりました。このことは、経験豊富な保育士が保育中に向けている配慮や視野の広さが具体的・客観的に可視化されることで、周囲の保育士にとって保育の質向上の好材料になり得ることを示しているとともに、現状として保育士間での情報や技術の共有がまだ不十分な面があることを表しているのではないかとも言えます。
■調査を受けて~見解コメント|子ねくとラボ所長 末廣 剛
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一般的に組織における人材育成は、その組織の性格や時代背景を考慮してその方法を最適化していくことが必要です。さらに、「量」から「質」に方針が転換されていく保育分野においては、過去の保育を客観的に見つめ直し、その分析内容を保育士間で互いにフィードバックすることの重要性が一層高まっているタイミングでもあります。従来の「人を育てる」から、役職や立場を越えて「共に育つ」に意識変化することで、保育現場がより魅力的に変化する。そういったこれからの着目点が伺えた調査となりました。
本調査のダウンロードはこちら:https://bit.ly/4b9pZOK
■“保育士の目線”を見える化した取り組み『まなざしプロジェクト』とは
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加速する少子化を食い止めるため、政府は「こども未来戦略方針」を打ち立て、「異次元の少子化対策」を積極的に推進しています。その中で、保育施設の質向上を目指した配置基準改善の動きも具体的に示されました。
すなわち「量」の拡大から「質」の向上にシフトしているわけですが、もちろん人員増加によって保育の質や安全性が向上することが期待できます。ただ、それを同時に職員の多様性やスキルのバラつきも増し、組織マネージメントが複雑化することも予想できます。
そこで、「個」のスキルや知識を組織に還元して組織レベルでの質向上を実現させるため、職員間のフィードバックや情報共有を効果的に助ける、”保育士の目線”を動画化し、「保育の質向上」「保育士採用ツールへの応用」「ドキュメンテーションへの活用」などにつなげる取り組み「まなざしプロジェクト」をスタートさせました。
<『まなざしプロジェクト』フロー>
- 保育士にウェアラブルカメラを装着
- 撮影した動画を編集
- 編集した動画データを観ながら保育士同士での学び合い(職員間レビュー、園内研修、ドキュメンテーションへの活用)を実施。採用活動、人材育成ツールとしての応用も予定。
■『まなざしプロジェクト』協力保育施設募集!
子ねくとラボでは、『まなざしプロジェクト』にご協力いただける認可保育園・幼稚園・こども園を数園限定で現在募集しています(※応募状況により、急遽終了する場合もございます。ご了承ください)。「職員の目線を動画化してみたい!」、「園内研修に活用できるか試してみたい!」といった保育施設様に、撮影・動画編集・園内研修のご支援をいたします。お気軽にお問い合わせください。
▼お問い合わせ
子ねくとラボ事業部:seminar-info@g-asuka.jp
■「子ねくとラボ」について
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「子ねくとラボ」は、「子ども+Nursery(保育)+Education(教育)・Entertainment(エンターテインメント)+Creation(創造)+Trend(トレンド)」の要素から構成された、子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクトです。子育てや保育に関する「調査レポート」や「ニュース/記事」、また「子ねくとラボ」が提供しているサービスについて発信しております。
事業名 :子ねくとラボ
事業責任者 :末廣 剛
URL :https://konnect-labo.jp/
サービス内容:・選ばれる園づくりコンサルティングサービス
・保育施設向け研修&巡回サービス
・保育専門実証実験 コーディネートサービス
・スタートアップ支援サービス
■会社概要
会社名 :株式会社 明日香
設立 :1994年8月30日
代表取締役:萩野 吉俗
所在地 :東京都文京区小石川5丁目2番2号 明日香ビル3F
事業内容 :■保育室の設置・運営(院内保育室、企業内保育室、認可保育所)
■地方自治体と連携した子育て支援事業
(児童館、放課後児童クラブ、子育て支援拠点、こども広場等の運営)
■保育に関わる人材の派遣・紹介
(保育士・幼稚園教諭・看護師・栄養士など)
■訪問型子育て支援
(ベビー・キッズシッターサービス、家事代行サービス、地方自治体の委託業務)
■保育施設向け研修・巡回支援
■新規保育事業の開発及びコンサルティング
URL :https://www.g-asuka.co.jp/
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株式会社明日香(本社:東京都文京区、代表取締役:萩野 吉俗、https://www.g-asuka.co.jp/index.htm)が運営する子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクト「子ねくとラボ(https://konnect-labo.jp/)」は、現役保育士110名を対象に、【保育士編】保育現場での動画活用に関する意識調査を実施しましたので、お知らせいたします。
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- 01|現役保育士の75.5%が、保育現場で動画活用経験あり、91.9%が、他の保育士の目線や声かけに「興味がある」と回答
- 02|他の保育士の目線から知りたい・学びたいこと、第1位「トラブル場面での対応方法」(60.4%) 第2位「声かけ・関わり方のテクニック」(52.5%)
- 03|49.1%が、保育士目線を動画化・活用することで、「他の保育士の良い実践方法の習得」に期待
本調査のダウンロードはこちら:https://bit.ly/4b9pZOK
■調査概要
- 調査名称:【保育士編】保育現場での動画活用に関する意識調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー(R)︎」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2025年1月31日~同年2月3日
- 有効回答:現役保育士110名
※ 合計を100%とするため、一部の数値について端数の切り上げ処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。
≪利用条件≫
1 情報の出典元として「子ねくとラボ」の名前を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。
URL:https://konnect-labo.jp/
■現役保育士の75.5%が、保育活動の振り返りや研修で、実際の保育現場の様子を撮影した動画を使用した経験あり
「Q1.あなたは、保育活動の振り返りや研修で、実際の保育現場の様子を撮影(録画)した動画を使用した経験がありますか。」(n=110)と質問したところ、「定期的に実施している」が54.6%、「過去に少し試したことがある」が20.9%という回答となりました。
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Q1.あなたは、保育活動の振り返りや研修で、実際の保育現場の様子を撮影(録画)した動画を使用した経験がありますか。
・定期的に実施している:54.6%
・過去に少し試したことがある:20.9%
・まったく経験がない:24.5%
■91.9%が、他の保育士の目線や子どもへの声かけの仕方に「興味がある」と回答
「Q2.あなたは、同じ職場内にいる自分以外の保育士の目線や子どもへの声かけの仕方に、興味がありますか。」(n=110)と質問したところ、「非常に興味がある」が51.0%、「やや興味がある」が40.9%という回答となりました。
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Q2.あなたは、同じ職場内にいる自分以外の保育士の目線や子どもへの声かけの仕方に、興味がありますか。
・非常に興味がある:51.0%
・やや興味がある:40.9%
・あまり興味がない:4.5%
・全く興味がない:3.6%
■これまでは、他の保育士の保育方法・子どもとの関わり方を「職員会議等での共有」や「口頭によるやりとり」で把握
Q2で「非常に興味がある」「やや興味がある」に回答した方に、「Q3.これまで、同じ職場内の自分以外の保育士が行う具体的な保育方法や子どもとの関わり方といった情報を、どのように得てきましたか。(複数回答)」(n=101)と質問したところ、「職員会議等での共有」が66.3%、「口頭によるやりとり」が64.4%、「保育書類等(テキスト、画像)」が40.6%という回答となりました。
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Q3.これまで、同じ職場内の自分以外の保育士が行う具体的な保育方法や子どもとの関わり方といった情報を、どのように得てきましたか。(複数回答)
・職員会議等での共有:66.3%
・口頭によるやりとり:64.4%
・保育書類等(テキスト、画像):40.6%
・動画:18.8%
・その他:1.0%
・知る機会が無い:1.0%
・わからない/答えられない:2.0%
■約6割が、「リーダーの保育士」の目線を見てみたいと回答
Q2で「非常に興味がある」「やや興味がある」と回答した方に、「Q4.あなたは、どのような保育士の目線を見てみたいと思いますか。(複数回答)」(n=101)と質問したところ、「リーダーの保育士」が58.4%、「先輩の保育士」が51.5%、「主任レベルの経験豊富な保育士」が44.6%という回答となりました。
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Q4.あなたは、どのような保育士の目線を見てみたいと思いますか。(複数回答)
・リーダーの保育士:58.4%
・先輩の保育士:51.5%
・主任レベルの経験豊富な保育士:44.6%
・他クラスの保育士:37.6%
・サポートの保育士:33.7%
・同期の保育士:23.8%
・後輩の保育士:17.8%
・新卒1年目の保育士:11.9%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:1.0%
■他の保育士の目線から知りたい・学びたいこと、第1位「トラブル場面での対応方法」
Q2で「非常に興味がある」「やや興味がある」と回答した方に、「Q5.あなたは、他の保育士の目線から、どのようなことを知りたい・学びたいと思いますか。具体的に教えてください。(複数回答)」(n=101)と質問したところ、「トラブル場面での対応方法」が60.4%、「子どもへの声かけ・関わり方のテクニック」が52.5%、「保育活動の進め方・展開方法」が48.5%という回答となりました。
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Q5.あなたは、他の保育士の目線から、どのようなことを知りたい・学びたいと思いますか。具体的に教えてください。(複数回答)
・トラブル場面での対応方法:60.4%
・子どもへの声かけ・関わり方のテクニック:52.5%
・保育活動の進め方・展開方法:48.5%
・発達に応じた援助の仕方:44.6%
・保護者対応での工夫:36.6%
・特別な配慮が必要な子どもへの対応方法:31.7%
・安全管理・事故防止の意識ポイント:30.7%
・複数の子どもへの同時対応方法:29.7%
・職員間の連携:22.8%
・異年齢保育での関わり方のテクニック:21.8%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:1.0%
■保育士目線を動画化・活用することのメリット、「他の保育士の良い実践方法を学べる」「園全体の保育の質向上が期待できる」が上位
「Q6.保育士目線を動画化しそれを活用することで、どのようなメリットが期待できると思うか、具体的に教えてください。(複数回答)」(n=110)と質問したところ、「他の保育士の良い実践方法を学べる」が49.1%、「園全体の保育の質向上が期待できる」が47.3%、「自分の保育と比較し、客観的に振り返ることができる」が44.5%という回答となりました。
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Q6.保育士目線を動画化しそれを活用することで、どのようなメリットが期待できると思うか、具体的に教えてください。(複数回答)
・他の保育士の良い実践方法を学べる:49.1%
・園全体の保育の質向上が期待できる:47.3%
・自分の保育と比較し、客観的に振り返ることができる:44.5%
・子どもへの声かけや関わり方の改善につながる:41.8%
・ヒヤリハットの共有や事故防止に活用できる:31.8%
・新人教育や人材育成がスムーズになる:30.9%
・職員間のコミュニケーションが活性化される:23.6%
・保護者への保育内容の説明に活用できる:20.0%
・保育の記録(保育ドキュメンテーション)として残すことができる:16.4%
・その他:0.0%
・特にない:4.5%
・わからない/答えられない:0.9%
■「保育士側も見られていることを意識してより子どもに丁寧に関わる意識につながる」や「困ったときの解決方法」などのメリットも
Q6で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q7.Q6で回答した以外に、保育士目線の動画を活用することで期待できると思うメリットがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=104)と質問したところ、「保育士側も見られていることを意識してより子どもに丁寧に関わる意識につながる」や「困ったときの解決方法」など57の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
- 自分では気づかなかったやり方ポイントなど。
- 保育士側も見られていることを意識してより子どもに丁寧に関わる意識につながる。
- お互いの業務効率。
- 困ったときの解決方法。
- いい意味でイメージしやすいから。
- 継続して動画をとっていくことで、それを振り返って見ていくと子どもの成長にも気付くことができると思います。それによって子どもの成長の喜びを共有することができ子どもへのより深い関わりがその後期待出来たり、子どもに対しての共通理解が深まり保育者間の連携や子どもへの対応の足並みがより揃っていったりすると思いました。
- 保護者の教育のシフトチェンジ。家庭でのチャレンジなど。
■動画活用を導入する場合に求めるサポート、「撮影しやすい業務スケジュールの調整」が40.9%で最多
「Q8.仮に、あなたのお勤めの園で保育士目線の動画活用を導入する場合、どのようなサポートがあれば活用しやすいと思うか、具体的に教えてください。(複数回答)」(n=110)と質問したところ、「撮影しやすい業務スケジュールの調整」が40.9%、「動画の安全な保管・共有の仕組み」が36.4%、「個人情報の取り扱いガイドライン」が35.5%という回答となりました。
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Q8.仮に、あなたのお勤めの園で保育士目線の動画活用を導入する場合、どのようなサポートがあれば活用しやすいと思うか、具体的に教えてください。(複数回答)
・撮影しやすい業務スケジュールの調整:40.9%
・動画の安全な保管・共有の仕組み:36.4%
・個人情報の取り扱いガイドライン:35.5%
・ICT機器の基本的な使い方サポート:31.8%
・園全体で協力して進めていく体制:30.0%
・まずは園内の少人数からスタートできる仕組み:22.7%
・失敗してもOKという雰囲気作り:21.8%
・動画を見ながら前向きに話し合える環境づくり:18.2%
・他の園の活用事例や体験談の共有:16.4%
・保育の振り返りを園内研修に上手く組み込む仕組み:13.6%
・その他:0.9%
ー時間作り
・特にない:4.5%
・わからない/答えられない:3.6%
■「時間が取れるような人員配置にする」や「プライバシー保護のため、すべてではなく部分的に撮影する」などを求める声も
Q8で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q9.Q8で回答した以外に、保育士目線の動画活用を導入する場合にあれば活用しやすいと思うサポートがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=101)と質問したところ、「時間が取れるような人員配置にする」や「プライバシー保護のため、すべてではなく部分的に撮影する」など54の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
- 時間が取れるような人員配置にする。
- 時間があまり取れないので短時間が良い。
- 無駄な業務の確認・廃止。
- プライバシー保護のため、すべてではなく部分的に撮影する。
- 個人面談。
- zoomで様々なアイディアを得られる、ヒアリングが出来る、講習を受けられる。
- 園長が高齢なこともあり、ICTの導入が全く進んでいない園です。必要性を感じてくれない園長であり、現場の意見はなかなか取り入れてくれない個人の価値観がとても固定化されている園長なので、そんな園長の気持ちを動かしてくれるような働きかけが外部からあるととても嬉しいと思います。
■まとめ
今回は、現役保育士110名を対象に、【保育士編】保育現場での動画活用に関する意識調査を実施しました。
まず、現役保育士の約8割が、保育活動の振り返りや研修で、実際の保育現場の様子を撮影した動画を使用した経験があり、91.9%が、他の保育士の目線や子どもへの声かけの仕方に「興味がある」と回答しました。また、他の保育士の目線から知りたい・学びたいことでは、「トラブル場面での対応方法」(60.4%)や「声かけ・関わり方のテクニック」(52.5%)などが挙げられています。保育士目線を動画化し活用することのメリットとしては、「他の保育士の良い実践方法を学べる」(49.1%)、「園全体の保育の質向上が期待できる」(47.3%)が上位になった一方で、動画活用を導入する場合には、40.9%が「撮影しやすい業務スケジュールの調整」を要望していることが分かりました。
今回の調査では、保育現場での動画活用に対する高い関心と期待が明らかになりました。特にどのような保育士の目線を見てみたいかという質問に対しては、「リーダー保育士」が最多となり、次に「先輩」、「主任レベルの経験豊富な保育士」が続いており、自身より経歴や経験年数の多い保育士の目線を見てみたいという傾向が強いことが分かりました。このことは、経験豊富な保育士が保育中に向けている配慮や視野の広さが具体的・客観的に可視化されることで、周囲の保育士にとって保育の質向上の好材料になり得ることを示しているとともに、現状として保育士間での情報や技術の共有がまだ不十分な面があることを表しているのではないかとも言えます。
■調査を受けて~見解コメント|子ねくとラボ所長 末廣 剛
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一般的に組織における人材育成は、その組織の性格や時代背景を考慮してその方法を最適化していくことが必要です。さらに、「量」から「質」に方針が転換されていく保育分野においては、過去の保育を客観的に見つめ直し、その分析内容を保育士間で互いにフィードバックすることの重要性が一層高まっているタイミングでもあります。従来の「人を育てる」から、役職や立場を越えて「共に育つ」に意識変化することで、保育現場がより魅力的に変化する。そういったこれからの着目点が伺えた調査となりました。
本調査のダウンロードはこちら:https://bit.ly/4b9pZOK
■“保育士の目線”を見える化した取り組み『まなざしプロジェクト』とは
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加速する少子化を食い止めるため、政府は「こども未来戦略方針」を打ち立て、「異次元の少子化対策」を積極的に推進しています。その中で、保育施設の質向上を目指した配置基準改善の動きも具体的に示されました。
すなわち「量」の拡大から「質」の向上にシフトしているわけですが、もちろん人員増加によって保育の質や安全性が向上することが期待できます。ただ、それを同時に職員の多様性やスキルのバラつきも増し、組織マネージメントが複雑化することも予想できます。
そこで、「個」のスキルや知識を組織に還元して組織レベルでの質向上を実現させるため、職員間のフィードバックや情報共有を効果的に助ける、”保育士の目線”を動画化し、「保育の質向上」「保育士採用ツールへの応用」「ドキュメンテーションへの活用」などにつなげる取り組み「まなざしプロジェクト」をスタートさせました。
<『まなざしプロジェクト』フロー>
- 保育士にウェアラブルカメラを装着
- 撮影した動画を編集
- 編集した動画データを観ながら保育士同士での学び合い(職員間レビュー、園内研修、ドキュメンテーションへの活用)を実施。採用活動、人材育成ツールとしての応用も予定。
■『まなざしプロジェクト』協力保育施設募集!
子ねくとラボでは、『まなざしプロジェクト』にご協力いただける認可保育園・幼稚園・こども園を数園限定で現在募集しています(※応募状況により、急遽終了する場合もございます。ご了承ください)。「職員の目線を動画化してみたい!」、「園内研修に活用できるか試してみたい!」といった保育施設様に、撮影・動画編集・園内研修のご支援をいたします。お気軽にお問い合わせください。
▼お問い合わせ
子ねくとラボ事業部:seminar-info@g-asuka.jp
■「子ねくとラボ」について
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「子ねくとラボ」は、「子ども+Nursery(保育)+Education(教育)・Entertainment(エンターテインメント)+Creation(創造)+Trend(トレンド)」の要素から構成された、子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクトです。子育てや保育に関する「調査レポート」や「ニュース/記事」、また「子ねくとラボ」が提供しているサービスについて発信しております。
事業名 :子ねくとラボ
事業責任者 :末廣 剛
URL :https://konnect-labo.jp/
サービス内容:・選ばれる園づくりコンサルティングサービス
・保育施設向け研修&巡回サービス
・保育専門実証実験 コーディネートサービス
・スタートアップ支援サービス
■会社概要
会社名 :株式会社 明日香
設立 :1994年8月30日
代表取締役:萩野 吉俗
所在地 :東京都文京区小石川5丁目2番2号 明日香ビル3F
事業内容 :■保育室の設置・運営(院内保育室、企業内保育室、認可保育所)
■地方自治体と連携した子育て支援事業
(児童館、放課後児童クラブ、子育て支援拠点、こども広場等の運営)
■保育に関わる人材の派遣・紹介
(保育士・幼稚園教諭・看護師・栄養士など)
■訪問型子育て支援
(ベビー・キッズシッターサービス、家事代行サービス、地方自治体の委託業務)
■保育施設向け研修・巡回支援
■新規保育事業の開発及びコンサルティング
URL :https://www.g-asuka.co.jp/
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