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【蔦屋書店・蔦屋家電】「OVOL 日本紙パルプ商事 presents Book Fair Championship (BFC)」初代チャンピオン決定戦にて2店舗のフェアがトップ10に選出

二子玉川 蔦屋家電 文学コンシェルジュ・松本泰尭と、広島 蔦屋書店 文学コンシェルジュ・江藤宏樹が企画したBOOKフェアが、トップ10に選出されました。


「あなたにぴったりの本 ~16Personalitiesのタイプで選んだとっておきの一冊~ コンシェルジュ文庫2024」の実施風景(二子玉川 蔦屋家電)

「3冊の本」の実施風景(広島 蔦屋書店)


詳細情報

全国の書店員が日本で一番面白い書店フェアの企画を競い合う「OVOL 日本紙パルプ商事 presents Book Fair Championship(BFC)」初代チャンピオン決定戦にて、BFC実行委員とクラウドファンディング支援者による厳正なる審査の結果、全国154件のエントリーの中から、二子玉川 蔦屋家電(東京都世田谷区) 文学コンシェルジュ・松本泰尭と、広島 蔦屋書店(広島県広島市)文学コンシェルジュ・江藤宏樹が企画したBOOKフェアが、トップ10に選出されました。

Book Fair Championship (BFC)とは


「BFC」は、これまで知られていなかったユニークで面白いフェアや、それを創り出す優れた企画力を持った書店員を、全国に広めていくこと、そして、本の売り手である書店員の企画意欲を掻き立て、書店の売場が更に魅力的になり、多くの読者が書店に足を運ぶきっかけになることを目指しています。
カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(以下、CCC)が運営する「梅田 蔦屋書店」の店長であり、ひとり出版社「書肆汽水域」としても活動を行う北田博充が実行委員長を務め、書店からは、蔦屋書店、丸善ジュンク堂書店、正和堂書店など、出版社からはライツ社、クロスメディア・パブリッシング、パイ インターナショナル、ディスカヴァー・トゥエンティワンも参画し、多くの出版社から協賛を得た出版業界横断プロジェクトです。
特設サイト:https://book-fair-championship.com/




書店のフェアとは?
書店員がお客様の興味関心を引き、本を購入してもらうために創意工夫を凝らし、独自の切り口でテーマ設定、選書、陳列、飾り付けを行う、店の平台や棚で展開される売場展開のことです。
フェアはその書店や企画した書店員の個性が反映される、書店の見どころのひとつです。


Book Fair Championshipでベスト10に選出されたフェア






あなたにぴったりの本 ~16Personalitiesのタイプで選んだとっておきの一冊~ コンシェルジュ文庫2024
蔦屋書店では、秋の読書週間、また本の日(11月1日)に合わせて、コンシェルジュたちが一つのテーマに沿って選び抜いた文庫本を展開する「コンシェルジュ文庫」を全国で開催しています。コンシェルジュたちがテーマに沿った本を選書して、店頭で展開するフェアです。
テーマは毎年変わり、今年は16タイプの性格診断(16Personalities)と掛け合わせた内容を企画しました。16タイプの性格診断は主にSNS上で若い人たちに人気の性格診断で、複数の質問に答えるだけで16タイプの性格に分類されるというものです。その16タイプに分類された性格に合わせて、各店のコンシェルジュがお薦めする本を選びました。13店舗から計16人のコンシェルジュを選出し、それぞれ1タイプにつき3冊の本を選書してもらいました(計48冊)。その本を選書した理由やコンシェルジュのプロフィールを掲載した冊子も作成し、展開店舗の店頭で無料配布しました。
また16タイプの性格診断自体を知らない人もいるため、16タイプの性格診断を行っているサイトに飛べるQRコードも冊子やポスターなどに掲載し、16タイプの性格診断をやったことがない人でもその場で楽しめるよう工夫しました。
※実施期間:2024年10月25日(土)~11月24日(日)



まずは私が企画したフェアに投票していただいた方たちに感謝を申し上げます。
聞いた話によると50名以上の方から投票があったとのことで、それだけの人たちに認められたということがなにより嬉しかったです。正直なところ自分でもベスト10入りを狙っていたのですが(あわよくばそのまま優勝も…笑)、最終参加数の多さを知って、これはもしかしたらベスト10入りも厳しいかもと結果を聞くまでは安心できませんでした。
選評では、なにから読んでいいのかわからない人に向けたぴったりのフェアという言葉が多く、企画の意図をきちんと受け止めてくれた人がこんなにもいるとはと嬉しい気持ちになりました。
こういう顔も名前も見えない方たちからの評価のコメントは権威とか忖度とは程遠いゆえに嬉しく、だからこそ私もまた顔の見えない方たちに向けて次のフェアを頑張らなければと襟を正した次第です。

松本泰尭(まつもと・やすたか)
二子玉川 蔦屋家電 文学コンシェルジュ。大学で映像を勉強後、広告代理店勤務を経て、2015年の二子玉川 蔦屋家電のオープニングスタッフとして勤務開始。海外文学と映画とファッションとMLBが好き。好きな作家は絲山秋子、長嶋有、ジョナサン・フランゼン、J.M.クッツェーなど。16Personalitiesのタイプは「仲介者」 








3冊の本
1冊で読むよりも、2冊、3冊読むことで、その世界はより厚みを持ち多義的になる。物事を見る目は常に複数持っていよう。というテーマのフェアです。1冊のお薦めしたい本から関連する2冊の本を選び、3冊続けて読むことで、1冊だけではわからなかった世界の厚みや意味の多様性を感じられる。それによってお客様には、ある本を1冊読んだときに関連する本を探して読んでいくという習慣も身に着けてほしい。現在のベストセラーだけが売れて、その他の本が売れない(お客様が自分で本を選ぶのが難しくなっているのでは?)という状況を打破するために企画しました。
3冊をまとめたコンセプトタイトルを付け、そのタイトルの説明を文章で書き、コンセプトタイトルと説明を1枚のパネルにして3冊と一緒に掲示。また、3冊の本には1冊ずつ、なぜその本なのかがわかるように名刺サイズのPOPを本に貼り付けさらに関連性をわかりやすく表示しました。
※実施期間:2024年4月27日(土)~6月16日(日)



「3冊の本」は私が作ったフェアの中でも、特に作るのが大変で、手間も時間もかかりましたが、自分でもいいものができたという手ごたえがあったので、評価していただいてとても嬉しく感じました。
私は広島で約8年間ずっと本が主体のフェアを約1か月半の展開期間で繰り返し作り続けていて、失われていくフェアに対して寂しい思いもあったのですが、このように、皆さんに見ていただいて評価してもらえる機会ができて本当にありがたいです。選んでくださった方から頂いたコメントで「さすが蔦屋書店のコンシェルジュ」と言ってもらえたのがとても誇らしく、地道にフェアを作り続けてきたかいがあったと思えました。
これからもお客さまに楽しんでもらえるフェア作りを続けていきます。

江藤宏樹(えとう・ひろき)
広島 蔦屋書店 文学コンシェルジュ。家具販売店での勤務を経て、地元の書店で働き始める。代官山 蔦屋書店に憧れ、広島 蔦屋書店のオープニングスタッフに。現在70回を超えた読書会や書店が一堂に会するイベント「広島 本屋通り」を立ち上げる。趣味は広島発祥のけん玉、バイクでのツーリング、ソロキャンプなど。




広島 蔦屋書店では「私たちの周りにある壁について」フェアを開催中

広島 蔦屋書店「私たちの周りにある壁について」フェア




わたしたちの周りには見えにくい壁がいくつもあると感じています。
見えにくい壁というものはやっかいなものなので
見ようとしていないのかもしれません。
その見えにくい壁をきちんと見てみよう
そしてその壁を越えたところにある景色を見よう。
ということを「ジェンダー」「格差」「国境」「人種」「マイノリティ」
という5つのキーワードで表現したフェアとなっています。

期間:開催中(終了時期については、店舗にお問い合わせください)
場所:広島 蔦屋書店 1号館1階 マガジンストリート
問い合わせ先:082-501-5111


蔦屋書店・蔦屋家電にお越しの際は、ぜひ店内で行っているフェアをご覧になってみてください。フェア・イベントの情報は各店ホームページのほか、蔦屋書店ポータルサイトでもご紹介しています。
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