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磁石を使ったアイデアで、視覚障がい者の両手を自由にしたい!

2025年夏、松ノ助はクラウドファンディングに挑戦して、製品化を目指します。


当社は、4月1日を夢を発信する日にしようとするApril Dreamに賛同しています。このプレスリリースは「松ノ助」の夢です。


白杖を持った人がスマホを見ていた!?
白杖は、目が見えない人が使うものなのに……どういうこと?
『白杖=全盲』と思っている人は、意外と多いのではないでしょうか。
視覚障がい者のうち、約2割は全く見えない全盲で、残り8割は弱視と言われています。
弱視といっても、ぼんやり光だけを感じる、視野が狭いなど、症状は人それぞれ異なります。

白杖を持った人の中には、
全く見えていない人もいれば、わずかに見えている人もいるのです。

スマホの普及により、視覚障がい者の生活は大きく変わりました。文字を拡大して読んだり、GPSで現在地を確認したり、音声ガイドを利用したりと、便利な機能が多くあります。
では、白杖を使っているときに両手を使いたくなったらどうするのでしょうか?

視覚障がい者の多くは、白杖を脇に挟みながら両手を使います。しかし、杖が落ちないよう注意しつつ、手の感覚で物の形を確かめたり、スマホを操作したりするのは容易ではありません。
視覚障がい者にとって、白杖は目の代わりになる大切な道具です。
しかし、同時に、手の自由を奪ってしまう道具でもあります。

「脇に挟まない方法で白杖を持つことができれば、両手が動かしやすくなるはず。」
そんな発想から開発を始め、試行錯誤を繰り返すこと1年と数か月……。

遂に、白杖の便利グッズ「ツエストポーチ」が完成しました!


「ツエストポーチ」は、磁石が付いたウエストポーチと、磁石付きアタッチメントのセット商品です。
杖専用のウエストポーチなので、「ツエストポーチ」と名付けました。


世界で初めてマグネットホックを発明した青木金属工業(株)の製品を使用。近づけると、強力かつ自動的にオスがメスの中心に吸着する新しいマグネットホックです。
磁石付きアタッチメントを白杖に巻きつけ、ウエストポーチの腰横にある磁石に白杖を吸着させて使用します。

腰横の磁石は左右についており、利き手や状況により、使い分けができます。

磁石には強力なマグネットホックを使用。凹凸それぞれに磁力があるため、カチッと音を立てて自動的にくっつき、吸着しながら回転することも可能です。




回転角度を変えることで、立っていても座っていても白杖を保持でき、両手を自由に動かすことができます!

白杖の置き場を探す必要がなくなり、腰横に白杖があることで安心感も得られます。

ワンタッチで白杖を吸着。両手が自由になります!

座る時は杖先を前向きに。白杖が側にあるので安心です。


シンプルなウエストポーチに、白杖利用者が使いやすい工夫が詰まっています!

ウエストポーチの色は、どんな服装にも合わせやすいベーシックな黒。蓄光ファスナーは白、反射素材はシルバーで、スタイリッシュな印象です。

シンプルなデザインは、男女問わずさまざまなシーンで活用できます。財布、スマホ、パスケース、ペットボトルなどが収納でき、ちょっとしたお出かけに便利なサイズです。

上部のメインファスナーは蓄光素材。暗闇で光ります。

ファスナータブとポケット持ち手に反射素材をつけました。


ウエストポーチ前面には、スマホやパスケースの収納に便利なふた付きポケットを2つ配置。
体の前にあるため、出し入れしやすく、大きめのスマートフォンも入る大きさです。

ポケット上部には落下防止のパーツがあり、スマホやパスケースを紐やリールで固定できます。
また、ポケットやファスナーには、つかみやすい長めのタブもつけました。


ポケット上部には落下防止のパーツ付き。

内側のタブにも反射素材を使用。白く目立ちます。


さらに、蓄光ファスナーや反射素材を採用し、弱視の方にも見やすく、周囲の人にも認識されやすい工夫を施しました。


後ろの留め具は、脱着が楽なマグネットバックルを採用。

近づけると自動的にカチッと留まり、気持ちいい!


腰ベルトには、自動で留まるマグネットバックルを搭載。底部には、折りたたみ白杖を収納できるベルトを取り付け、白杖を使う人が快適に利用できるよう設計しました。



ちょっと、侍みたいです。
アタッチメントは、白杖の上部から1/3の位置に巻いて装着します。この位置は白杖の重心部分となるため、安定して白杖を保持できます。

※1/3の位置はあくまで目安です。グリップや石突の重さによって変わります。


白杖が通行人と接触しないよう、ウエストポーチの腰横には推奨角度のガイドを設置しました。この角度に合わせることで、およそ一人分のスペースに収まり、手も動かしやすくなります。


万が一接触が発生した場合、磁石が外れて白杖が落下し、体から離れることで巻き込み事故を防ぎます。





きっかけは、白杖メーカーさんとの出会い

ものづくりや発明が好きな主婦の私。2022年1月、そんな私が事故で全治2年の足の骨折を負ってしまい、数か月間、松葉杖の生活になってしまいます。松葉杖生活は信じられないくらい不便で、1人では何もできません。どうにかしたい!という思いから、松葉杖をサポートするエプロンを思いつきます。

松葉杖とエプロンをバックルで固定し、腕を上げれるように。特大ポケットをつけ、荷物を運べるように。片方の松葉杖をエプロンで持ち上げて、1人で階段の上り下りもできるというものです。

療養中にネットショップで材料を購入し、ミシンを使って製作を始めました。納得がいくまで改良を重ね、松葉杖サポートエプロンが完成します。

完成した松葉杖サポートエプロンをコンクールに応募したところ、『福祉機器コンテスト2023』で最優秀賞を受賞。松葉杖生活で困っている方に使って欲しいという思いから、2023年「松ノ助」を起業し、「ツエプロン」という商品名でHP、Amazon、Yahooにて販売を開始しました。
さらに、松ノ助は、『第9回女性起業チャレンジ大賞』で特別優秀賞を受賞。

福祉機器コンテストの受賞作品として、福祉関係の展示会でツエプロンが展示されることになり、その時に白杖メーカーの社長さんと話をする機会がありました。

「視覚障がい者が使う白杖は、手を使いたいときに脇に挟むことが多く、そのまま手を使うのでとても不便なんです。松葉杖と似た不自由さがあります。」

社長の言葉にハッとしました。白杖も松葉杖も、腕を上げると杖が落下してしまうという共通点があるのです。
目が見えないだけでも大変なのに、手まで不自由になってしまうとは!!
松葉杖以上の不便さに、私は大きな衝撃を受けました。

私は目が不自由になった経験はないけれど、腕を上げると杖が落下する不便さは知っています。
この経験と私のアイデアで、白杖が脇から落下せず、両手を自由に動かせるようにしたい。

「できるかどうかわからないけど、とりあえず、何か考えてみよう!」そう思い、開発を始めました。

2025年夏、松ノ助はクラウドファンディングに挑戦して製品化を目指します。
視覚障がい者向けの商品は、市場も大きくはなく、使用する人も限られています。ツエストポーチが売れるかどうかは未知の世界です。

また、このように情報をPRしても、視覚障がい者に伝わるかどうかもわかりません。

商品を製作する為に、今回、初めてクラウドファンディングを利用しようと思います。
上手く行くかどうかわかりませんが、私の経験とアイデアが人の役に立ったら、こんなに嬉しい事はありません。夢を現実にする為に「April Dream」で宣言します。
磁石を使ったアイデアで、視覚障がい者の両手を自由にしたい!


足はすっかり治りました。

松ノ助 代表者

松ノ助 https://matsunosuke.base.shop

「April Dream」 は、 4月1日に企業がやがて叶えたい夢を発信する 、 PR TIMESによるプロジェクトです。私たちはこ の夢の実現を本気で目指しています。
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