素朴な疑問。日本はどこまで堕ちていくんですかね?【適菜収】
【隔週連載】だから何度も言ったのに 第15回
■まともな日本語も使えないラノベ作家
ラノベ作家の百田尚樹が「日本はなぜ、中国の脅威を感じながらも適切な対抗策を取れないのか」を分析したそうな。百田によると、その背景には日本人の勘違いに基づいた「中国への憧れ」があるという。
《皆なんとなく『史記』が好きだし、時代作家は『三国志』を書きたがる。江戸時代の儒学者はとくにそうですが、長い間、日本人の間には中国は「歴史ある偉大な国」「文明的ないい国」だという誤解があった》
《そもそも、なぜ学校で「漢文」の授業があるのか。英語と違って使う機会なんてないし、あれは趣味の世界だと思うんです》
《実際の中国は、異民族が次々に侵入してきては王朝を打ち立ててきた歴史です。易姓革命で王朝が変わるたびに民衆の大虐殺が行われてきた。そんな歴史のどこがいいというのでしょうか》
《上杉謙信の美談となっている「敵に塩を送る」なんてメンタリティは中国人には通用しません。どんな手を使っても、とにかく勝ちさえすればいいというのが中国の文化なのです》
《それを考えれば、現在も中国に対する漠然とした憧れを持つことはやめるべきだし、そんな勘違いを育む漢文の授業も廃止したらいいのです》
あまりにバカすぎて、どこからツッコめばいいのかわからないが、百田が言うように王朝が変わってきたなら、『史記』や『三国志』の時代とはまったく違う現在の中国と並べて論じること自体がアホ。謙信が塩を送ったというのも、後世の創作である。歴史を知らないのなら、口を出さなければいい。
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以前、百田はこんなツイートをしていた。
《フォロワーの皆様、本当にすみません…私は異常に沸点が高くて…ホント、子供の頃から、このせいですぐにケンカになります。大人になって、我慢することを覚えたのですが、気が立っている時は、抑えが効かなくなります》
それを言うなら、「異常に沸点が低くて」だろう。
まともな日本語も使えない人間の与太を垂れ流すメディアも問題だ。
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