夏に向けて水泳マスターになる!「クロール」のコツ
50 代からの健康アップ水泳術
こんにちは。水泳インストラクターの内村とんです。
競泳日本選手権が終わりましたね。連日熱戦が繰り広げられていましたが、テレビ放送もあったので、ご覧になられた方も多かったのではないでしょうか?
個人的に一番感動した!というか、度肝を抜けれたのは、女子400m個人メドレーの大橋悠依選手です。今までの日本記録を3秒以上塗り替える、4分31秒42で優勝! そして世界水泳の代表権獲得。
前半の、水面を這うようなバタフライと、水しぶきがほとんど立たない背泳ぎで、前半からグイグイ飛ばすレース展開。
最後のクロールでは、TV画面に表示される日本記録ラインが、彼女を追いかけ、会場も実況もみんなが彼女に声援を送る、大興奮のラストスパート。
そして大記録でのゴール。新しいスターの誕生に会場も盛り上がりました!
しかも、泳ぎが速いだけではありません。モデルさんのようなスタイルに素敵な笑顔。その泳ぎとルックスで、日本水泳界、盛り上げていってほしいですね(^^)
。。。
それでは、前回のバタ足の続きです。
最初、水に潜るのが怖かった人でも、浮けるようになり、バタ足で進むようになるころには、だいぶ水への怖さがなくなってくるようです。バタ足で7~8m進めるようになったら、いよいよ手の動きを覚え、クロールの骨組みを覚えて行きます。
この息継ぎなしで、バタ足と手の動きだけで進む泳ぎを、「面かぶりクロール」と呼びます。
それでは、解説します。
《面かぶりクロール》
①まずは、陸上で立ったまま、片手づつ腕を回してみます。
腕を、「下をかく」部分と「上から戻す」部分に分けずに、ぐる~っと1回転させるようにします。円運動であることがポイントになります。
そして、手は毎回「前ならえ」のように、前でそろえます。
本来クロールは、完全に両手を前にそろえることはないのですが、初心者さんは最初のうちはそろえてください。そろえることで、バランスがとりやすくなり、かつ、毎回両手で水面を押さえることで、浮力を確保しやすくなります。
腕を交互動作にするのは、25m泳げるようになってからで良いでしょう。
②陸上で動きが確認できたら、実際に、バタ足に腕の動きをつけてみます。
まずは、バタ足で2~3m進み、その後、腕を大きく回します。今回は右手から回す場合で解説します。
肘は真っ直ぐに伸ばし、おへそを右に傾けながら腕をぐる~っと回します。回すスピードは、どこかで加速することなく、水中も水上も一定スピードを保ちます。
写真では、右腕を回していますが、この時、左手は動かさず、水面近くに真っ直ぐ伸ばしておきます。
目線は真下を見ておきます。真下を見ることで、身体が反り身になることを防ぎます。
③反対側も同様です。
写真ではわかりにくいですが、ここでも目線は真下で、おへそは左側に傾けています。
④水中での手の軌道ですが、初心者さんは、指先をプールの底に向けて、自分のふとももに向かって直線的に真っ直ぐかくだけで大丈夫です。
いろいろなテクニックがありますが、25m泳げるようになるためには、この「シンプルに真っ直ぐ」で十分です。
①から④の動作で、面かぶりクロールで進むことができます。この時の息は、止めておいた方がよいです。息を止めることで、浮力が一定にキープできるので安定するからです。
距離にして12m、ちょうど25mプールの半分くらいを目標に頑張ってみてください。
面かぶりクロールで基本的なキックと腕の動きができるようになると、いよいよ息継ぎです。こちらは次回解説予定です。どうぞお楽しみに♪