いつも太って見えがちな人は、服の組み合わせが間違っているのかもしれない
今日から使える夏の「着やせ」テクニック 第4回
今回のテーマは「体全体がスマートに見える着こなし」。上下でどのような服を組み合わせるかによって、人は太ってもやせても見えます。上手な着こなしのコツを覚えておくと便利ですよ!
■定番的なスタイリングは太って見えがち
お腹、腕、顔といった体のパーツにコンプレックスがある人は多いようですが、着やせ自体は体全体がスマートに見えればOKと考えることもできます。今回はそのためのテクニックを紹介しましょう。
そもそも、どうして着やせテクニックが有効かと言えば、定番的なスタイリングは太って見えがちだからです。その筆頭は白いTシャツ+ジーンズ(※写真1)。白いTシャツのデメリットは最初の記事で解説しましたが、デニム素材のパンツも危険性をはらんでいます。色落ちやアタリ感は脚の立体感が強調されて細く見えることもありますが、くるぶしより下まで長さのある「たっぷり丈」の場合は、ジーンズ全体が脚として認識されて太く見えてしまう可能性も大。最近はストレッチデニムを使ったスリムなタイプも増えているので一概には言えませんが、ジーンズを穿く際は注意が必要ということです。また、古着のような感じが不潔な印象を与えることもあるので、その点も警戒すべきです。
■着こなしその1:上下暗い色でそろえて、“収縮色”のワントーンコーデに!
体全体を細く見せるスタイリングとしてイチ押しなのは、ダークカラーのワントーンでまとめる着こなし(※写真2)です。暗い色は “収縮色”で引き締め効果があるため、ダークトーンを選ぶというのがひとつ。そして全身を同系色で揃えるのは、「ゲシュタルトの群化法則」が発揮されるからです。これは、隣接している同じ色のものは1つのかたまりとして認識されるというもの。トップスとボトムスを一体化することで縦長のかたまりを作ると、全身がスマートに映ります。
上下をセットアップで揃えるというのも賢い戦術ですが、夏は暑いのでTシャツにチノパンなどでOK。同系色で揃えつつ、色味や素材感で微妙な変化を出すと、こなれた着こなしに仕上がります。
■ボーダーはうまく着こなさないと、着膨れてしまう
“ボーダーを着る女性はモテない”という説が話題を呼びましたが、それは着こなし次第。カジュアル過ぎて女性らしさや色っぽさが感じられなければ、モテから遠ざかるとしてもうなずけます。
男性も同じで、着こなしによってボーダー柄は完全にNG(※写真3)。まず前提として、ボーダー柄は横のラインが強調されるために太って見えるというデメリットが挙げられるので注意が必要です。しかも体と袖が一体化して見えるようなデザインが多く、その場合、着膨れ効果はいっそう高まってしまいます。着こなし方や体型に自信がないのであれば、ボーダー柄は避けるのが無難です。
■着こなしその2:縦長効果のあるストライプ柄を取り入れる!
同じ柄物でも、ストライプ柄(※写真4)を選ぶと着やせ効果が期待できます。これは縦のラインが強調されて縦長に見えるというだけでなく、「ストライプ効果」が働くことも大きな要因です。ストライプを平面ではなく円柱などの立体で用いた時に発動される錯視で、外側ほどストライプが細かく見えるので、両サイドが削れて見えるという効果があるのです。
つまり、ストライプのシャツは着やせ効果が抜群。全身というよりも上半身全体を細く見せるアイテムですが、合わせるパンツを収縮効果があるダークカラーにすることで、体全体をスマートに演出することができます。