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小顔は「錯視」で作れる!? プロの着こなしテクニック

今日から使える夏の「着やせ」テクニック 第3回

「夏までにダイエットが間に合わない……」という人必見! 今日から使える夏の着やせテクニックを、「BEST T!MES」のメタボ編集部員Tの実践を交えながら伝授します。
今回のテーマは「顔が小さく見える着こなし」。小顔効果に特化した着やせ術です。

■少しの工夫で顔は小さく見せることができる

 〜頭身という言葉もあるように、顔が小さいほど体全体のバランスは良く見えるものです。顔自体を物理的に小さくすることは不可能に近いのですが、着こなしによって小顔に見せることは可能です。

 定番的なレギュラーカラーのシャツ(※写真1)を何も意識せずに着用しても不正解とまでは言いません。ただし、その場合の“着やせ効果”はほぼ皆無です。着こなしによっては堅苦しくて無粋に見えることもあります。さらに、太り気味なのに首元の余裕が感じられないと、コンパクトな首周りとの対比で顔が大きく見えてしまう可能性すらあります。

写真1 NGではないものの、小顔には見えない着こなし

■着こなしその1:シャツを着るならオープンカラーのものを!

写真2 大振りな襟で囲めば、顔が小さく見える!

 シャツの着こなしで小顔に見せるには、大きな襟のシャツを選ぶのが効果的(※写真2)。これは「エビングハウス錯視」や「ボールドウィン錯視」に該当するもので、大ぶりな襟で囲むことによって対比で顔を小さく見せるというのが狙いです。

 今シーズン選ぶならトレンドのオープンカラーシャツがイチ押し。開襟仕様は実際よりも襟がワイドに見えるため、顔が小さいという印象づけの効果が期待できます。また胸元がオープンになることで、顔がシャープに映るという副産物的な効果も期待できます。これは「エコー錯視」と呼ばれるもので、首元にできたV字状のラインが顔の輪郭と同化し、アゴ周りをシャープに見せてくれるのです。

■ネックが窮屈だと、顔が大きく見えてしまうことに……

写真3 丸首のTシャツを選ぶと、顔が大きく見える危険性が……

 Tシャツの王道である丸型のクルーネック(※写真3)を着用する場合も、首や顔とのバランスに注意すべきです。単純にデザインが好きだからという理由でセレクトするのではなく、“着やせ効果”も意識して選ぶのが賢明です。

 “着やせ”の観点でもっともNGなのは、ネックが小ぶりで窮屈に見えるタイプ。それを避けるためには、丸首タイプのTシャツを選ばないという選択肢がもっとも確実です。

■着こなしその2:首まわりが浅く広く開いたボートネックをセレクト!

写真4 「ジャストロー錯視」で小顔効果が期待できるボートネック

 顔を小さく見せるネック型としてイチ押しなのはボートネック(※写真4)。首の開きが浅くて広いのが大きな特徴です。側にある物との対比によって大きく見えたり小さく見えたりするジャストロー錯視」によって小顔効果が期待できます。

 また前述した「エコー錯視」を活用するなら、VネックのTシャツをセレクトするという手もあります。V字状のネックと同調して顔の輪郭がシャープに見えるのですが、Tシャツの首型には流行り廃りがあり、最近は丸型のクルーネックが主流。それらとは別枠として常に人気が高く、夏らしさも演出できるマリンテイストのボートネックを活用するのがオススメというわけです。
 

◎次回のテーマは「体全体がスマートに見える着こなし」です!

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平 格彦

たいら まさひこ

[着こなし工学]ファウンダー。ファッションコンセプター。エディター、ライター。pop*主宰。JAPAN MENSA (ジャパンメンサ) 会員。

大学でマーケティングを専攻し、卒業後は日之出出版へ入社。広告部や『FINEBOYS』編集部を経て独立した。雑誌『Men’s JOKER』では創刊からほぼ毎号、執筆を続けている。また最近は、個人メディア[着こなし工学]をスタート。エディターやライターとしてメンズファッションに関わってきた約20年の知見をベースにしつつ、着こなしの方法を多角的に分析して“着こなし工学”として体系化している。( 今回の連載で紹介した錯視を用いる着痩せ術も[着こなし工学]の一部。女性の着こなしにも応用できる。)

・『Men’s JOKER PREMIUM』 http://mensjoker.jp/22585

・『+CLAP Men』 https://mens.tasclap.jp/editor/e6

・『All About』「メンズファッション」ガイド https://allabout.co.jp/gm/gp/755/library/

・[着こなし工学]http://www.kikonashikougaku.net


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