自民党離れする保守層と共産党との関係
選挙直前!【日本共産党政権奪取の条件】このままでいいのか、今の日本。参院前に保守主義者・作家 適菜 収が語る!
■自民党離れする保守層
先日「安倍疲れ」という言葉が頭の中に浮かんだ。ネットで検索すると、すでに存在する言葉でいくつかヒットした。そこで「国民の安倍疲れ。この言葉に尽きると思います」とツイートしたら、共感のコメント、リツイートをたくさんいただいた。本当に国民は疲れているのだと思う。「もういいよ」「疲れたよ」「ぐったりだよ」と。
私は「ああ、この言葉が今の世相にしっくりくるんだな」と思った。皆、疲れて、いらいらしているのだ。ウソや不正を告発したところで、確信犯的にウソを積み重ねている連中が相手では暖簾に腕押し。不満はたまっていても、声を上げ続けるのはしんどい。そしていつしか口をつぐむことになる。いや、連中は口をつぐむ人間が増えていくのを待っているのだろう。
安倍関連メディアは「民主党時代に戻るのか」「安倍さんを降ろしてその先はどうするのか」といった情弱向けのテンプレートを社会に投下し続ける。
野党がだらしない?
政権に対する批判の受け皿がない?
寝言は寝てから言え。
そろそろ目を覚まして現実を直視すべきだ。
今回の参院選では、受け皿がありすぎて、困るくらいなのだ。
前回の選挙との一番の違いは、この30年の失政をなんとかしようという動きがでてきたことだ。
つまり、日本人が正気を取り戻し、立ち上がり始めた。
特に保守層や改憲派(ビジネス保守・愛国カルト・ネトウヨは除く)が遅きに失したとはいえ、安倍一味の正体に気付き始めたのは大きい。
西尾幹二も晩年の西部邁も安倍を批判したが、先日は改憲派の代表的論者慶應大学名誉教授の小林節が共産党支持を打ち出した。
右翼団体の一水会も「今こそ、対米従属・自民党幕府の売国、腐敗を断罪する救国維新派の『処士横議』が重要だ」とツイート。
大阪では自民党支持層の一部が共産党のたつみコータロー候補支持に流れている。自民党大阪府連が官邸の意向に屈し、大阪市解体の住民投票実施賛成に寝返ったので当然だろう
野党は32の1人区すべてに統一候補を擁立した。保守層や改憲派の票が野党に集まれば、世の中は今よりははるかにマシになる。
「れいわ新選組」は安倍政権の売国政策(TPP、水道法、カジノ法、漁業法、入管法、特定秘密保護法、国家戦略特別区域法など)の一括見直し・廃止を唱えている。ここまで明確に反構造改革を打ち出しただけでも、高く評価しなければならない。
この流れは大きい。
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『日本共産党 政権奪取の条件』
適菜 収、清水 忠史
日本共産党とは相いれない部分も多い。
私は、共産主義も新自由主義と同様、近代が生み出した病の一環であると考えているからだ。
日本共産党が政権を取る日は来るのか?
本書で述べるようにいくつかの条件をクリアしない限り、国民の信頼を集めるのは難しいと思う。
そこで、私の失礼な質問にも、やさしく、面白く、かつ的確に応えてくれる
衆議院議員で日本共産党大阪府委員会副委員長の清水忠史さんと
わが国の現状とその打開策について語った。
――――保守主義者・作家 適菜 収
作家・適菜収氏との対談は刺激的であった。
保守的な論壇人としてのイメージが強く、共産主義に対して辛辣な意見を包み隠さず発信してきた方だけに、本当に対談が成り立つのだろうか、ともすればお互いの主張のみをぶつけ合うだけのすれ違いの議論に終始してしまうのではないかと身構えたのだが、それは杞憂に終わった。
――――共産主義者・衆議院議員 清水忠史