【激裏不動産】業界のキックバック事情について語る《ウル技11》
納得できない商慣習を超えていく技[売買仲介・買取再販編]
不動産の世界はしばしば海に例えられる。不動産に魅入られて挑戦した者の多くが海の底へと沈んでいった。それでも海に挑む者は後を絶たない。そこには見たこともない財宝が眠っているからだ…。
本記事は、不動産業界という大海を渡り、財宝を発見するための航海術を記した辞典であり、大手デベロッパー、大家、仲介、ブローカーたちがそれぞれの立場で、奥深き賃貸の世界を語りつくしたものである【以下「全宅ツイ」メンバー参照】。
■もらえるもんはガッツリ貰ってポッケに入れます!
【キックバック財産肥やし方】 司法書士、請負契約、リフォーム、保険、土地家屋調査士、引越し業者など全ての取引にかかる業者からKBを要求する背任行為。デカいのは土地を業者に卸す時。KBマンが入ると一番高く売れる業者ではなく、一番高くキックバックをくれる業者が選ばれる傾向がある
あくのふどうさん(以下・あ):これはまぁ、わかりやすい。
はとようすけ(以下・よ):そういえば、A社に知り合いがいたときのことなんですけど。すごい比率で驚いたこと思い出した! ちょっと昔の話になっちゃうんだけど、仲介が本業800、キックバック2000だったと自慢してきましたよ。
あ:それって年収は800万円、それの他にキックバックで2000万円ってこと?
よ:はい、その通りです。
あ:A社って言っちゃってますけど大丈夫なのかな。あんまり隠せていない気がするんだけど(笑)。
よ:A社はやめましょ、FRK先輩(笑)。いくらなんでもわかりやすすぎるもの(爆)。キックバックも度が過ぎたらドン引き。
野球くん(以下・野):それにしても桁が違う! ちなみにひとつの取引で、最大何コンボできるんですか? 今までで一番ぼったくり…じゃなくてキックバックもらった人の例が知りたい!
よ:その人を例にするなら、一番高く買う業者ではなく、一番キックバックの多い業者に土地をおろしていたみたいでしたね。
そのうえ、この人の場合はほぼ全ての業者にキックバックを要求していました。いったい、どんだけもらえば気が済むんでしょうかね。もはやクレクレお化けですよ。
あ:それって、在籍時にいくらくらい稼いだんだろう(笑)。独立資金もそれだけ稼げばすぐに貯まるんだろうし、もう事実上独立してますよね。
野:ところで、1回の取引で司法書士、請負契約、リフォーム、保険、土地家屋調査士、引越し業者、すべてからキックバックを受け取ることを業界では何ていうんですか? まさかグランドスラム?
あ:グランドスラム(笑)。エクセレントすぎる。
よ:仲介だけじゃなくて司法書士でも、10万乗っけてバックしようとしますからね。ここだけの話、某銀行指定の司法書士も、多分その銀行の偉い奴に金払ってるんじゃないかな。だって、やたら高いもん(笑)。
会社の案件から発生した仕事を、知り合いの業者に依頼して紹介料を会社の売上にいれるのは整合性あると思いますが、個人の口座にKBや司法書士の仕事的には倫理的に処罰され、NGだったり手綱難しいですね。
あ:ア、アンパイア、いかがでしょうか。
野:10はやりすぎ。相場の倍とかだから。アウト!
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■本ページの使い方
本ページはツイッター上で、多くの不動産航海士たちから集められたウル技を、「賃貸管理/大家」「売買仲介/買取再販」「開発/建築」と3つのブロックに分けた上で、全宅ツイの幹部メンバーたちが検証・解説するものである。