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女性ホルモンだけ欲しがってもダメなんです

女子40歳からの、身体美人化計画 第2回

女性の永遠のテーマである「若々しさ、美しさ」を、流行に翻弄されずに確実に自分のものにするにはどうしたら良いのでしょうか? この連載では、本質的に健やかで美しい女性であるための方法を、パーソナルトレーナーの三雅さんが、妙齢女子の体と心の在り方から見つめていきます。大好物のコラーゲンや女性ホルモンとの付き合い方などに触れながら、華麗に加齢に抵抗する術を授けます。

■お風呂で「浮力」を感じてみる

 

 体も心もギュッとしてしまう冬。いつもよりもパワーが必要なこの季節を元気にお過ごしでしょうか。冬の閉塞感や疲労、ストレスの蓄積に、私たちの体は下へ下へと重く引っ張られますが、それでも心の力で自分を上向かせ、今日も頑張っている私たちはエライですね。いつでも自分をねぎらい、例えばゆっくりお風呂につかって、温かいお湯に優しくしてもらってください。

 見落としがちなのですが、お風呂につかることの素晴らしさの1つが「浮力」を感じることで、チカラワザで上向かせていた重たい体を、浮力が自分に代わってふわっと持ち上げてくれます。温かいお湯は、そうやって体と心にかかった力を優しく解放してくれます。この解放がストレスフルな毎日の私たちにはすごく大事なのです。

 筋肉や血管、神経をゆるめ、あらゆる体の機能を活性化し、明日の自分を健康に、そして若々しく美しくする絶大な力をお風呂は持っています。私たち女子の大好きな女性ホルモンだって、もれなく活性化してくれるのです。

 美女を美女たらしめる魅惑的な女性ホルモン。これをいかに長くたくさん分泌させるかというのは多くの女子の関心ごとですね。そのために効果的だと言われる食品やサプリをせっせと摂取して頑張っていますか? でもそのわりには、効果があまり感じられていない方も多いのではないでしょうか。それはなぜなのか?

 土台の力が弱まっている可能性大!だから。

 若々しく美しくあるためには第一回コラムにも書いたように、できるだけ新陳代謝力を高く保ち、新鮮でプルプルな細胞の数を増やすことが大事で、これが「若々しく美しく」のベースとなっています。だからこのベースの力が弱まっているのに女性ホルモンだけを増やそうとしたところで、体の土台がなっていないので効果は薄い。これは女性ホルモンだけでなく、他の若返りホルモンも同じです。

 そしてそのベースづくりをしているのが成長ホルモンです。ビルを建てる時のように、盤石な基礎があるからこそ、高く大きく美しい建造物を組み上げることができるのと同じで、体も盤石な土台づくりという日々の成長ホルモンの働きがあるからこそ、女性ホルモンをはじめとする、「若々しく美しく」のホルモンたちが本領発揮できます。

 いつも思うのですが、大事なことはみんな地味です。つい表面のきらびやかな部分に目は奪われ憧れてしまいがちですが、その美しさの内側には必ず地味なことの積み重ねがあります。例えば多くの女性の骨盤はカチカチになっていくのですが、「毎日、骨盤を柔らかく保つ」ことは、地味だけれど大事な土台づくりの1つです。そのことに若いうちはなかなか気がつけないですが、その地味なことをやることが急がば回れだということを知っています。今後そのやり方なども紹介していきますので、渋い笑みを浮かべつつも、「地味」をやっていきましょう。その地味の味わいを楽しめてこそカッコイイ大人ではないですか。土台づくり、していきましょう。

 

 また言うまでもないですが、「若々しく美しく」のためにはできるだけストレスを減らし、その都度、解消することも大事です。ストレスを受けた時に分泌されるストレスホルモンは、女性ホルモンと同じ材料から作られているので、ストレスが多いと女性ホルモンの分泌量が減ってしまいます(だから強いストレスで生理が止まっちゃうのです)。

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三雅(mika)

パーソナルトレーナー。10代から結膜炎、鼻炎、喘息、アトピーなどのアレルギー疾患に苦しみ、27歳の時に草津温泉にこもり湯治生活をする。自分自身を蘇らせることに全身全霊をかけ、やがてほとんど薬を使うことなく全てのアレルギー症状を克服。その後、中国政府認可の国際中医薬膳師やピラティスインストラクターなどの資格を取り、現在は通うのは月1回で良いオリジナルメソッドのトレーニング指導を行っている。



http://gracehouse-mika.com/



写真:花井智子


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