奇談倶楽部ー第三回ー
#魅惑の女スパイ #マタ・ハリ
マタ・ハリことマルガレーテは1876年8月7日、主に帽子などを扱う裕福な商人の家に生まれました。母親は由緒ある旧家の出、父親はユダヤ系のオランダ人で兄と双子の弟の4人兄妹の中、唯一の女の子だったため溺愛され何不自由なくのびのびと思春期を過ごします。しかし12~13歳になる頃、家の商売が傾きだし一家は離散。独立して働くために教職を取ろうと通った学校では校長のセクハラに遭い退学。のちにカトリック系修道院でラテン語・フランス語・ドイツ語・英語を学んだとも言われますが真偽のほどは曖昧です。
19歳の時ふと目にした新聞の記事が彼女の運命を変えるきっかけとなりました。オランダ領東インド派遣軍のルドルフ・マクラウド大尉が花嫁募集の広告を出していたのです。マルガレーテはこれに応募。出会いから3カ月で21歳年上のルドルフと結婚しました。