■成長ホルモンには「脂肪の分解」という働きがある

　その成長ホルモンにはもう１つ「脂肪の分解」という嬉しい働きがあります。脂肪はまず「分解」され、それが血流に乗って全身に巡り、流れてきた脂肪を筋肉などが取り込んで「消費」するという順番で体脂肪は減っていきます。まず分解がなければ消費ができないのです。その脂肪分解能力が体内物質でNO.１なのが成長ホルモンであり、しかも筋トレ後は約６時間も分解し続けてくれる！　つまりその６時間は流れている脂肪をエネルギーとして使って生活ができ、体脂肪をどんどん消費できるということ。すごいですよね！

　どんな筋トレをすると効果的に成長ホルモンを分泌できるかは次回お伝えしますが、今回は運動、特に筋トレをすることが、ストレスに強くなり、幸福になり、たるみを防ぎ、女性ホルモンを助け、新陳代謝を促し、体脂肪を減らし、若々しく美しくの近道であることを心に留めておいてください。

　そして今回の「今日からできる小さくても確実なこと」は、第２〜４回コラムで紹介したことのおさらいです。女性がいつまでも若々しく美しく在るための基本中の基本なので、まだ読まれていない方はぜひ読んでください。

　骨盤を柔らかくすることで、まず生理が良くなります。生理は子宮の状態を表すものなので、毎月良い生理を迎えることは非常に重要であり、観察すべきもの。あなたの生理期間は何日ですか？理想は４日で、スパッと始まりスパッと終わること。ダラダラと６〜７日続くのは子宮が冷えています。経血を出し
切れていない可能性も高いです。

　腰を大きくゆっくり丁寧に回すことで、お腹の中が温かくなるはずです。それにより子宮や卵巣が温まり、女性ホルモンは活性化し、生理痛は解消されます。温かく柔らかい子宮ならば、ふわふわと優しい力で経血を押し出すことができますが、冷えて硬くなった子宮は、力を込めてギュウギュウ経血を押し出すので、腰や下腹部に痛みや重みを感じ、それが生理痛なのです。

　そして開閉上手な骨盤になるためには、そこに連動する開閉上手な肩甲骨になることも必須です。背泳ぎのように腕を回し、柔らかい肩甲骨も手に入れてください。さらにお風呂に浸かること。あらゆる若返りホルモンは、巡りの良い血流にしかるべき場所へ運んでもらってこそ威力を発揮します。また体温３７度で体の全ての機能は最もよく働くので、いつも温かい人になり、子宮、卵巣、ホルモンたちをはじめ、全身で最上級の働きを機能させるのです。

　生理を卒業したお姉さん世代は、卵巣に代わって副腎から出るDHEAというホルモンが、女性ホルモンに変換されその働きをします。だからお姉さんたちも腰を回してくださいね。お腹の中を温めることが、副腎を温め機能活性することになり、DHEAが元気になります。DHEAの大敵はストレスなので、やはりストレス対策は必要です。

　ぜひ改めて、第２、３、４回コラムで紹介したことを見直して習慣にし、自分のものにしてしまってください。全ての女性の一生物の財産になります。

　ともあれ、自ら女をやめてはなりませぬ。命を終える時まで女でいると決め、お婆ちゃんになっても好きな人に会う日は口紅をする、そんなカワイイ女でいましょうよ。そしていつまでも「若々しく美しく」。