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本当に“五十三”であってる?知ったかぶると恥をかく「東海道」

有名中学入試問題で発見する「江戸時代の日本」⑤南山中学校女子部

■歌川広重はアレンジがお好き

東海道五十三次之内 大尾 京師 三条大橋

「東海道五十三次」の絵で一躍有名となった歌川広重。彼は「日本初のあるもの」を勝手に石から木に描き替えていますが、それはいったい何でしょう?

 答えは「石橋」です。その場所は「三条大橋」!

 建築者は豊臣秀吉で、日本で初めての石橋だといわれています。
しかしなぜか広重は三条大橋を「木製の橋」にしてしまっているのです。

 広重は他にも幾つか、東海道の絵で「あれ?」というものを描いています。無いはずのものが描き加えられていたり、その天気にはならないはずなのになっていたりとか…。広重流アレンジと言えばそれまでですが、ま、それはそれで楽しみましょう。

 
次のページ原型は江戸時代より数百年も前に出来ていた

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瀧島 有

たきしま あり

江戸文化歴史研究家

江戸文化歴史研究家。学校や教科書が教えない、江戸の町の武家・庶民の真実の姿、風俗や文化、食べ物などを研究する傍ら、江戸文化勉強会「平成江戸幕府」を主宰。フェリス女学院大学、内閣府クールジャパン・アドバイザリーボード・メンバーなどを経て、法政大学文学部史学科に在学中。著書に『あり先生の名門中学入試問題から読み解く江戸時代』など。


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  • 2015.11.01