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【もりおか歴史文化館】企画展「マチノカタチ -盛岡城下町の都市プラン-」開催(4/26~7/6)

江戸時代の都市プランを探ろう!




 アメリカの新聞ニューヨーク・タイムズに、「2023年に行くべき52か所」の一つとして紹介されて以降、俄に国内外から注目を集めている盛岡。県庁所在地として岩手県の政治・経済・文化の中心として発展してきた一方、山々に囲まれ、町中には川が通る自然豊かな町として、盛岡の内外を問わず多くの人々に親しまれています。この現在の盛岡(特に中心市街地)は、盛岡藩主南部家の居城である盛岡城を中心として、計画的に建設された城下町が起点となっています。そもそも400年以上も昔、戦国時代から江戸時代に移り変わる時期に、盛岡南部家は何を意図してこの城下町を計画したのでしょうか。また江戸時代250年という長きにわたり城下町として維持・発展していくなかで、「マチ」はどのように変化しきたのでしょうか。これは現在にも受け継がれている、盛岡という「マチ(街・町)」の「カタチ(形状・構成)」に込められた意味を探る試みでもあります。本企画展では、現存する盛岡城下図を中心とする、盛岡の歴史を示す各種資料をもとに、盛岡城下町の実態や都市としての特徴を探ります。今でも盛岡の街を歩くと、城下町であった頃の名残を感じさせる建物・道筋・地形・地名など様々な「歴史の痕跡」に出会えますが、それらをより深く知っていただく機会となれば幸いです。

展示内容

<盛岡城下町の形状>
文禄~慶長年間、それまで三戸城(青森県三戸郡)を拠点としていた南部信直は、豊臣秀吉の許可を受けた上で、岩手郡不来方(こずかた)の地に盛岡城を築くとともに、城郭を中心とした城下町の建設に乗り出しました。
ここでは江戸時代に描かれた城下図を中心に、道・川・橋といった交通網、堀・門・升形といった防衛設備などに注目し、どのような意図をもって盛岡城下が作られていったのか見ていきます。

「伝寛永盛岡城下図」正保年間(1644~1648)

「慶応盛岡城下図」慶応元年(1865)



「盛岡砂子」天保4年(1833)
盛岡藩士の星川正甫がまとめた盛岡の地誌。盛岡城下町の各所を網羅しているが、冒頭部分では「盛岡丁割(町割)」、すなわち建設当初における、盛岡城下町の都市プランについて語られている。ここでは盛岡の町を一の字にするか、五の字にするか議論されており、最終的に五の字が採用された。





「盛岡城下古絵図」江戸時代後期/川井鶴亭

「増補行程記」寛延4年(1751)/清水秋全


<盛岡城下町の構成>
藩の施設(屋敷・役所・訓練所)、武士の町(侍町・足軽組丁)、町人の町(商人町・職人町)、信仰の場(寺院・神社)など、町のどこに、どのような建物を配置するか、どのような人々を住まわせるのかといった、盛岡城下町の内部構成を見ていきます。

「下小路屋敷分間図」慶応2年(1866):盛岡藩主が所有する屋敷の図

「明義堂図」文久元年(1861):盛岡藩校「明義堂」の図



「北監物屋敷図」文化3年(1806):盛岡藩士の居宅間取図

「邦内郷村志」江戸時代後期:盛岡藩領全域にわたる詳細な地誌



「聖寿寺図」江戸時代後期:盛岡城下の北山にある南部家の菩提寺・聖寿寺の境内図

<関連イベント>

1.散策イベント「ぶらり盛岡城下町 -外堀跡を辿ってみよう-」
[内容]盛岡城下町を実際に歩きながら、「マチノカタチ」を体感しましょう。今回は外堀を境とする外曲輪(内丸)と遠曲輪との関係性を中心に辿ります。
[日時]2025年5月24日(土)10:00~12:00
[会場]盛岡市街地(もりおか歴史文化館前集合・受付)
[定員]15名 ※事前申し込み制(往復はがきor応募フォーム)
[締切]2025年5月2日(金)必着
[参加費]50円

2.れきぶん講座「『盛岡砂子』にみる「内丸」地域」
[内容]江戸時代後期の地誌『盛岡砂子』を丁寧に読み解くことで、盛岡城下町の実態を探ります。今回は特に「内丸」地域に焦点を当てます。
[講師]企画展担当学芸員
[日時]2025年6月28日(土)13:30~15:30
[会場]当館1階研修室
[定員]30名 ※事前申し込み制(往復はがきor応募フォーム)
[締切]2025年6月2日(月)必着
[参加費]無料

3.ギャラリートーク
[内容]企画展担当学芸員による展示資料解説
[日時]2025年5月3日(土)13:30~14:30
    2025年6月10日(火)13:30~14:30
[会場]当館2階企画展示室


企画展「マチノカタチ -盛岡城下町の都市プラン-」
【展示期間】2025年4月26日(土)~7月6日(日)
      ※休館日:5月20日(火)、6月17日(火)
【展示会場】2階企画展示室
【開館時間】9:00~19:00(※入場受付は18:30まで) 
【観覧料】一般300円、高校生200円、小・中学生100円、団体(20人以上)は各2割引
     ※2階歴史常設展示室にもご入場いただけます
【主 催】もりおか歴史文化館活性化グループ
【問合せ】もりおか歴史文化館 TEL:019-681-2100 FAX:019-652-5296
     もりおか歴史文化館公式ホームページはこちら ( https://www.morireki.jp

もりおか歴史文化館
もりおか・城と城下町フィールドミュージアム
盛岡城跡公園の一角にある町なかミュージアム。1階は無料で、盛岡を代表する祭りや旬の観光情報を紹介。2階展示室(有料)では盛岡藩の歴史や藩主南部家に関わる資料を展示しています。

所在地  〒020-0023 岩手県盛岡市内丸1-50
電話番号 019-681-2100
URL   https://www.morireki.jp

もりおか歴史文化館は、もりおか歴史文化館活性化グループ(株式会社乃村工藝社、公益財団法人盛岡観光コンベンション協会)が指定管理者として運営しています。
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