最強の若返り美人化ホルモンと、自分の骨盤の正しい傾きを知る
女子40歳からの、身体美人化計画 第12回
■若返りホルモンとズバ抜けた抗酸化力のかけ算で圧倒的に美人化する
いよいよ夏本番ですね。いかがお過ごしでしょうか。ついに来年は東京オリンピックですが、チケットは当たりましたか? 私は見事に全てハズレて涙で枕を濡らしました。
オリンピックといえば、試合に向かう時の気迫や形相に「野獣」の異名を持つ、ロンドンオリンピック柔道金メダリストの松本薫さんのお話が興味深いです。彼女は試合に向け数ヶ月前から、意図的に自ら「野獣スイッチ」を入れていくそうで、水を飲む所作1つから生活の全てにおいて、鋭く強い男性になり切って行動をするそうです。そしてすごいのが、実際に生理が止まること。
生理は体脂肪率10%を切ると止まるもので(性ホルモンはコレステロールから作られている)、マラソン女子選手などは問題になっていますが、松本薫さんの体脂肪率はそこまで低くはないと思うのです。だとすれば完全に彼女は、男になるという自分のマインドで生理を止めてしまっています。その証拠に試合が終わると生理が来るとのこと。
それは裏を返せば、妙齢女子であっても、生理を卒業していても、いつまでも瑞々しい女性である意識と行動をしていれば、体内では女性としての働きが活性化されるとも言えませんか。実際に女性ホルモンがゼロになることはなく、閉経後でも副腎から分泌されている別名マザーホルモンとも言われるDHEAホルモンが、女性ホルモンに変換されてその働きを担います。しかもDHEAは年齢関係なく運動をすることで増えて元気になります。私たちはいくらでも女子であり続けることはできると思うのです。だからやっぱり意識が大事。
ちなみに松本薫さんは2年前に出産をしたら、どうしても母性が出てしまい、今年2月に引退をしたそうです。それも幸せですよね。愛しい我が子と向き合っていたら野獣にはなれません。ヒトは素直なのです。いつも言うように、女をやめないと誓い、ずっと可愛いらしい大人をやりましょうね。
それでそんな瑞々しい女性であるためには、骨盤、子宮、卵巣、膣、を「温かく、柔らかく、潤す」ことが大事なことと、その方法をこれまでにお伝えしてきました。ぜひバックナンバーを読んでみてくださいね。骨盤などを温かく柔らかくすることで、多くの女性が冷えて硬くカサカサになっている膣も潤います。その潤いをもたらす粘液は成長ホルモンが作っているので、今日はその成長ホルモンのお話です。
つい私たちは女性ホルモンを欲しがってしまうのですが、それ以前に、いかに新陳代謝を良くして新鮮でプルプルな細胞の数を増やせるかが大事で、その働きをしているのが成長ホルモンです。しかも膣の粘液も作り女性機能を上げていく成長ホルモンは、まさしく「キングオブ若返りホルモン」。その上、筋トレをした時も成長ホルモンは分泌され、体脂肪を6時間も燃焼し続けてくれるすごいホルモンです。(これらもすべて過去の記事に詳しく書いてあります)
いつまでも健康で若々しく美しくあるには、いかに成長ホルモンを活用できるかが要になります。そしてその成長ホルモンの70%は睡眠時に分泌されるので、どれだけ良い睡眠ができるかがとても重要です。そのためには睡眠ホルモン「メラトニン」を上手に分泌させることが大事で、それによって成長ホルモンの分泌量をマックスまで増やせて、最強の若返り美人化、ができるのです。
少し難しくなってきましたね。でも大丈夫です。睡眠ホルモン「メラトニン」の持つ力を知ると、女子ならばその凄さにワクワクしてしまい、難しいとかそんなことよりも、メラトニン出すぞー!とやる気が出てきますよ。
メラトニンの働きはたくさんあります。免疫力UP、糖や脂肪代謝を促す、脳を守る、精神を守る、抗ストレスなど、どれも健康と美容には欠かせない大事な働きです。さらに何より凄いのは、老化の原因である「酸化」を食い止める力が、体内物質の中でズバ抜けてNO.1で、強力な抗酸化能力があります。全ての病気は活性酸素が細胞を壊すことから始まるとも言われていますが、この「活性酸素の働きを抑える力=抗酸化能力」がハンパないのです。メラトニンをしっかり活用できることは、圧倒的に老化と病気を遠ざけ、さらには成長ホルモンを最大限に分泌させて「若々しく美しく」を実現させます。
しかもこれ、サプリや薬ではなく自前のホルモンです。年齢関係なく、日々の意識でたくさん分泌させて、働きを活性化させられるのです。何歳の自分にでもそんな力があるなんて嬉しいですよね。次回以降にその上手な分泌方法などを紹介していきますね。
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