ほんとになんとかしてほしい「朝の疲労感」。名医が教える“朝バテ”解消法
もっとも疲労を感じるのは朝!?
■オススメは“夜もやし”
「私のイチオシは“夜もやし”です。もやしといっても普通のもやしではなく、豆がついている“大豆もやし”です。『もやしっ子』という言葉から連想されるように、もやしには栄養が無さそうなイメージがあるかもしれません。しかし、大豆を発芽させた大豆もやしはGABAをはじめとして、大豆イソフラボンや食物繊維、ミネラルなど様々な栄養素が含まれているお手軽に食べられるスーパーフードです。一般的なもやしである緑豆もやしの2~3倍もの豊富な栄養素が含まれています。寝る30分前にGABAを摂取して睡眠の質が高まったという研究もあるので、夕飯に大豆もやしを1パック(200g)程度食べることで、GABAの効果が働き、睡眠の質が高まることが期待できます。また、カロリーも少ない食材なので、夏太り対策にもオススメです。」
■大豆もやしを美味しく食べる作り置き『もやしレモン』
池谷先生によると「レモンの力を活かした自宅で簡単にできるメニューとして『もやしレモン』がおすすめです。『もやしレモン』とは、もやしの中でも、疲労回復効果のあるアスパラギン酸と、リラックス効果のあるGABAを多く含む大豆もやしと、レモン果汁を合わせた副菜です。これを、作り置きしておき、漬物や梅干しの代わりに食事にプラスしてください。また、レモンの酸味によって塩分量も抑えられ、レモンの爽やかな味わいともやしの歯ごたえで、美味しく召し上がれます。塩分や血圧を気にしている方にもおすすめの夏の“朝バテ”対策のレシピとなっています。」
■もやしのアスパラギン酸、レモンのクエン酸で疲労回復も期待
「大豆もやしに含まれるアスパラギン酸とレモンに含まれるクエン酸により疲労回復効果が期待できます。アスパラギン酸とクエン酸は、クエン酸回路を活性化させ、疲労の素となる乳酸の分解を促進します。乳酸は筋肉疲労の原因となり、大量に蓄積されると体の冷えや頭痛を引き起こすと言われています。『もやしレモン』を食べることで疲れにくい体作りも期待できるのではないでしょうか。」
池谷流「もやしレモン」の作り方
<材料(作りやすい分量)>
「大豆イソフラボン 子大豆もやし」·······1パック
レモン汁 ··········································30~50cc
ごま油 ··········································· 大さじ1杯
白ごま ·················································· 適量<作り方>
①大豆もやしを12分茹でる。
※時間の無い方はレンジでチンをしても構いません
②ごま油と白ゴマであえてレモン汁をかけて完成<ポイント>
●茹でたときに残ったお湯はお好みで塩とレモン汁をかけてスープにしましょう。
●溶け出したミネラルと食物繊維を摂取することができます。
●そうめん、冷やし中華に入れても良し、おつまみとしても良い作り置きレシピです。
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