アーモンドアイに死角アリ”⁉ 有馬記念の有力馬が抱える「不安」とは⁉
『競馬最強の法則』編集部が今年の有馬記念出走馬を斬る!
■絶好調ノーザンF生産馬が有馬記念も制す⁉
アーモンドアイの緊急参戦でなんだかんだいって、近年では稀に見る豪華メンバーになりそうな有馬記念。シーズン末期のGIレースということもあり、万全の体調で出走してくるのは難しいことだろう。
アーモンドアイは熱発で香港を回避しての参戦となる。オークスやジャパンCで芝2400m戦を勝利しているのは確かだが、アクシデント明けで中山芝2500m戦に不安を覚える点があるのも事実だ。雨模様の可能性もあるし思わぬところで脚を取られる可能性も。
ただ、蹄が良化しているようなのも確かで右前脚をJ蹄鉄(4分の3蹄鉄)から普通の蹄鉄に変えて挑むことが予定されており、脚元は良化しているのは確かだろう。常に全力で走るタイプの馬だし仮に勝利したとしてもレース後の反動は心配。ここに出走してくる理由は錯綜しているが、案外ノーザンF内部のライバル心の強さがあったのかもしれない。
ルメール騎手が騎乗予定だったフィエールマンは急遽騎手変更が行なわれる羽目に。サンデーRでも高額で募集された馬だけに出資者も品が良く大きな問題にはなっていないという。これが逆だったらと思うと背筋が凍る思いだ……。ただ、陣営としてはルメール騎手に乗ってもらいたかったようだ。
サートゥルナーリアは前走天皇賞(秋)の追い切り後にスミヨン騎手が好調子と発言していたが、腰に弱さを抱えていた馬でもあり鵜呑みにできないということが指摘されていた。パドックでは平気でも地下馬道でイレ込むらしく、天皇賞(秋)は厳しい状況での戦いだった。距離は延びるが実績のある中山コースなら落ち着いて走れるか。角居厩舎も21年3月には勇退が予定されているし、GIで勝負になる馬はきっちりと決めたいはず。ダービー、天皇賞(秋)を落としてしまい評価が割れることがあれば馬券的にも注目だろう。
リスグラシューは引退を控えているし、海外帰りなら人気でも疑いたいところも。香港とオセアニアでは同じ海外でも輸送距離が異なる。重目が残っているという話も漏れ伝わってくるし、レーン騎手を特別に招請したからといって絶対視はできないだろう。むしろ、レーン騎手は日曜日当日の他の馬が期待できるはず。
3歳世代はサートゥルナーリア以外にも伏兵陣は揃っている。菊花賞を勝利したワールドプレミアは確かに京都向きだといわれているが、過去に先着を許していたヴェロックスには前走で逆転。ヴェロックスも堅実に走るタイプの馬なのは間違いなく古馬勢が人気を集めるのなら一発あって良さそうだ。
どちらにしても絶好調ノーザンF生産馬を中心とした有馬記念となりそうだが役者は揃った。枠順や追い切りをきっちりと精査して大儲けする準備をしよう!