吉本、ドラッグ、タピオカ恫喝、二世迷走~2019芸能総括【スキャンダル編】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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吉本、ドラッグ、タピオカ恫喝、二世迷走~2019芸能総括【スキャンダル編】

2019年もあとわずか…芸能界のスキャンダルをランキング形式で振り返る

 そして、ベスト3はというと――。3位はヤンキータレントのやらかしだ。

 

③木下優樹菜、タピオカ恫喝騒動で活動休止

 似た騒動が、道端アンジェリカでも起きたが、こちらのほうがスキャンダルとしては格上だろう。なにせ、ユッキーナがダイレクトメッセージで恫喝したのは、タピオカドリンク店の店長。いかにも2019年という年にふさわしく、1位にしたかったほどだ。

「これからの出方次第でこっちも事務所総出でやりますね」

 などのキャッチーな脅し文句も、のちのち自虐ネタにできそうだし、夫の藤本敏史は無傷だから、彼女もいずれは復帰するのだろう。でも、こういう変に「持ってる感」のあるヤンキーって、なんかイヤだな。

 

②ドラッグ芸能人につける薬はあるか

 そういえば、ドラッグで捕まった人たちももっぱらヤンキー的である。ピエール瀧(コカイン)田口淳之介(大麻)田代まさし(覚醒剤)沢尻エリカ(MDMA)。この顔ぶれに、さほど意外性はない。また、ピエールや沢尻はかなり長期にわたって使用していたともいわれる。だとしたら、心身への害はどの程度のものなのか、芸能活動へのメリットデメリットは実際どうなのか、田代などは自虐的な替え歌で笑いのセンスを再評価されたりして、ドラッグの謎は深まるばかりだ。

 

①吉本鳴動してクビ一人?

 そして、1位は吉本興業の「闇営業」騒動。いわゆる「反社」との関係性が招いたことを思えば、これも芸能とヤンキーという問題の一端かもしれない。ただ、大騒ぎしたわりに結果はしょぼいものだった。カラテカ入江はともかく、ロンブー亮や宮迫博之は戻ってきそうだし「経営陣がやめなければ会社をやめる」とまで宣言しながらエージェント契約という元サヤ決着をした加藤浩次にいたっては何だったのか。個人的には、ついでみたいに発覚したチュートリアル徳井の申告漏れのほうが興味深くも感じた。

「一般の社会人では考えられない想像を絶するだらしなさ」「ルーズだった」

 という謝罪コメントから、公共料金を止められっぱなしの過去が掘り起こされ、ADHD疑惑が浮上。だが、芸人なんて何かしらそういう常人ばなれした欠落を持つものだろう。それを病気扱いにして笑えなくするのが当事者にとって得になるとは思えない。現代の芸人はまともでなくてはいけないのか、というのは、今後に持ち越されるテーマである。

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『痩せ姫 生きづらさの果てに』
エフ=宝泉薫  (著)

 

女性が「細さ」にこだわる本当の理由とは?

人類の進化のスピードより、ずっと速く進んでしまう時代に命がけで追いすがる「未来のイヴ」たちの記憶
————中野信子(脳科学者・医学博士)推薦

瘦せることがすべて、そんな生き方もあっていい。居場所なき少数派のためのサンクチュアリがここにある。
健康至上主義的現代の奇書にして、食と性が大混乱をきたした新たな時代のバイブル。

摂食障害。この病気はときに「緩慢なる自殺」だともいわれます。それはたしかに、ひとつの傾向を言い当てているでしょう。食事を制限したり、排出したりして、どんどん瘦せていく、あるいは、瘦せすぎで居続けようとする場合はもとより、たとえ瘦せていなくても、嘔吐や下剤への依存がひどい場合などは、自ら死に近づこうとしているように見えてもおかしくはありません。しかし、こんな見方もできます。

瘦せ姫は「死なない」ために、病んでいるのではないかと。今すぐにでも死んでしまいたいほど、つらい状況のなかで、なんとか生き延びるために「瘦せること」を選んでいる、というところもあると思うのです。
(「まえがき」より)

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宝泉 薫

ほうせん かおる

1964年生まれ。主にテレビ・音楽、ダイエット・メンタルヘルスについて執筆。1995年に『ドキュメント摂食障害―明日の私を見つめて』(時事通信社・加藤秀樹名義)を出版する。2016年には『痩せ姫 生きづらさの果てに』(KKベストセラーズ)が話題に。近刊に『あのアイドルがなぜヌードに』(文春ムック)『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)、最新刊に『平成の死 追悼は生きる糧』(KKベストセラーズ)がある。ツイッターは、@fuji507で更新中。 


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瘦せ姫 生きづらさの果てに
  • エフ=宝泉薫
  • 2016.09.10