『嫌煙の次は「嫌酒」の時代がやってくる!!』特別対談④
受験の神様・和田秀樹 × 異色のYoutuber矢内東紀
タバコとお酒の考え方から鑑みえる日本社会の生きにくさ
■嫌煙の次は「嫌酒」の時代がやってくる⁉
和田秀樹(以下:和田) 「僕は、自分はタバコを吸わないのに、タバコを吸うヤツの味方だしさ」
矢内東紀(以下:矢内) 「和田秀樹先生は、どういう理屈で、喫煙者の味方なんでしたっけ」
和田 「僕が若い頃ってさ。精神病院に入ると、1日タバコは2本しか吸わせてもらえなかった。なんかさ、“それって、どうよ”って思ったわけよ。そしたらさ、この人も、たぶん、発達障害だと思うんだけど、石川信義さんという方がいて。この方は、東大の経済学部を出て、安田火災海上保険に入ったのに、ある日、突然、東大の医学部に入り直して、全共闘の運動もして、精神病院を開業するわけですよ。元々、金融機関に勤めてたから、そういうの、うまいんだろうね」
えら 「ああ、経営が…」
和田 「うん。それで、群馬県に三枚橋病院って作って、病院のなかにディスコを作ったり、タバコを吸うのを自由にしたりしたんですよ。で、“患者さんに2本しかタバコを吸わせないのは人権蹂躙だ”っていってさ。まあ、僕らからすると、精神障碍者の解放運動のなかでタバコを吸わせるということは、ある種の自由の象徴なわけだよ。ところがさ。もう、どんどん、不自由になっていくわけじゃん。僕がアメリカに留学していた’90年代は、アメリカ中、どこも建物のなかでも吸えなかったのに、ラスベガスだけは歩きタバコで吸えてさ。みんな、もう、ホッとしたような顔してるわけよ。シンガポールとかでも、ゴミのポイ捨てが一切禁止じゃないですか。ところが、ラッフルズホテルのなかの『ロングバー』っていうバーだけは、みんな、好き勝手にピーナッツの皮を捨てて、それで、ちょっと、欲求不満を解消してるとこがある。だから、僕なんかからいわせたら、そうやって、タバコを吸うヤツをいじめるのが、なんとなく…」
矢内 「まあ、だから、要するに、その、自分たちが、いじめられているような感じがしてくるというやつですね。少数者に対する、その、正義の名のもとの迫害みたいな。それは、すごく、よくわかります。で、タバコの次は、どこに行くのかって話ですね」
和田 「WHOはね、ずーっと酒を叩き続けていて。それで2003年から、もう4回くらいにわたって、各国のテレビ局とかに“CMを自粛しろ”、酒屋に“安売りをやめろ”とか、“11時以降は酒を売るな”ってやっていて。もう、ほとんどの国が、11時以降、酒を買えないのね。で、バーも2時までしかやってない。あと、酒の広告自体は禁止されてないんだけど、タバコと一緒で、酒を飲んでるシーンの広告が、ダメなんですよ。ところが、日本だけはさ、数人殺したくらいで、テレビ局はボロンクソに叩くくせに、アルコールのテレビ広告って、ベストテンに3社くらいが入っている。アルコールで年間5万人も死んでるんだけど、テレビ局員は自分たちの年収1500万円を守るためだったら、WHOになんといわれても、平気なんだよ。だから、結局、タバコは負けちゃったから、アルコールの会社を電通とか博報堂はさ、守ろうとしてるね」
矢内 「いや、なんていうか、その、イスラム教っていうのは、酒が禁止なわけですけど。中田考先生がいっていて、すごく面白かったのは、聖典というのは、豚肉が食えないとか、酒が飲めないというので、不自由だっていうふうにいわれるんだけど、じつは逆で、不自由な範囲をここまでにするという約束でもあると。だから、聖典には、タバコがどうとか書いてないから、タバコを新たに禁止するなんていうのは、シャリーア(イスラム法)に反しているんだと。だから、その、タバコが禁止になったと。まあ、おそらく、今後、禁止の方向に向かっていきますよね」
和田 「おそらくね。だから、世界中がそうなってきて、10年くらい遅れて“さすがにマズイな”といったら、やめると思うよ。日本も」
矢内 「で、酒もダメになってきて。じゃあ、次は何なのっていったら、たとえば、排気ガスだとか、電車もなんとかだ、なんていって、どこまでも、どこまでも、いってしまうと。それっていうのは、ホントに、息苦しい社会になってしまうよなあ、という」
和田 「そう。だから、そこは息苦しい社会になるんだけど。ただ、唯一、日本の取り柄は、とにかくテレビ局に勤めてるヤツらはさ、年収1500万のためだったら、どんな汚いことやってもいいっていう教育が行き届いてるから。だから、酒は大丈夫だし、痩せすぎモデルは、絶対、追放しない。痩せすぎモデルだって、毎年100人、拒食症で死んでるわけだからさ。それこそ、『チャップリンの殺人狂時代』じゃないけど、1人や2人殺したら大悪人だけど、万単位で殺したら、正義の味方だからさ」
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成績上位で天下の灘校に入るも、深夜放送にドはまりして成績は急降下。広島カープファンだった故に、阪神ファンだらけの灘校に赤帽をかぶっていったことがきっかけで、ヒモで足を結ばれて3階の校舎からぶら下げられたりの過激なイジメを受け、にも関わらず、毎年泡沫候補と罵られながら生徒会役員に立候補、大人顔負けの熾烈な選挙戦を繰り広げる。(実話です)
天才・秀才・奇人ひしめく灘校で自分を見失いかけた主人公のヒデキが、映画への情熱と仲間を見つけ、とうとう編み出した受験のテクニックによって、東大理Ⅲ合格をつかむまでの自伝的物語。
『「NHKから国民を守る党」の研究』 著者/えらいてんちょう
2019年7月の参議院議員選挙において、一人の新人参議院議員と一つの新たな国政政党が誕生した。立花孝志議員(当時: 51)と、NHKから国民を守る党である。
立花とN国党の選挙戦略は今までの政治の常識からかい離しており、支持者以外の一般市民やメディアに大きな衝撃を与えた。
本書では、無視できない大きさになったN国党について、なぜN国党がここまで伸び、国会で議席を獲得するまでに至ったのかについて正しい知識を提供し、ユーチューブというテクノロジーを利用して日本の民主主義が生み出したN国党という現象に対してどう対抗していくか、そして今後出てくるであろうN国党的政治から、どのように自由主義・民主主義を守っていくのかについて、同じユーチューバーである「えらいてんちょう」氏が分析して示していく。