『金に汚い“ウソつき”に負けない“金を使える人間”になれ』特別対談④
受験の神様・和田秀樹 × 異色のYoutuber矢内東紀
「お金を貯める」意味と「お金を使う」意味
和田 「ああ、いいじゃないですか。そういえば、カースト制のインドで、バラモンの人たちって、みんな貧乏らしいんだよ。それで、タタ財閥の上のほうの人とか、インドのITで起業家になる人って、下のカーストの人が多いらしいのね。でも、インドのすごいところは、バラモンの人って何にもしないで、1日中、哲学書を読んでいたり、数学の問題を解いてるらしいんだよ。そしたらね、バラモン以下の身分の人たちが、みんな、それを尊敬して、いっぱい、食べ物とかを持ってきてくれるらしいんだ。そういう社会って、僕は、すごい素敵だと思っててさ。だから、そのバラモンが金に汚くなったら、もう、世も終わりじゃん」
矢内 「私は、日本の大臣が財産公開とかっていって、小泉進次郎が金にキレイで、みんなと割り勘だとかっていってるのに、“小泉進次郎さんの財産はゼロ円です”とかって聞くと、“んなわけあるか!”って思って」
和田 「政治家の財産公開ほどインチキなものはなくてさ。普通預金は公開しないでいいんだもん。そんな茶番をやってだよ、公開したことにするっていうほうがさ」
矢内 「なんか、ウソつきじゃないですか。単純な話、もっと持ってるわけじゃないですか」
和田 「僕はね、やっぱり、悪いこと、いいことは別として。たとえば、詐欺稼業であろうがね、物事、いいこと、悪いことって、はっきり決められないじゃん。殺人ですらさ、すごい恨みがあって殺すヤツだっているだろうしさ。でも、ウソっていうのはさ」
矢内 「常によくない。うん。ダブルスタンダードというかね。ウソついてる人って、やっぱり、何も、その、信用なくなっちゃうし」
和田 「そう。それを、ずーっと、やり続けてるわけだよ。でね、我々が小っちゃい頃は、閻魔大王に舌を抜かれるっていわれたのにさ。いまの子どもは、そんなこと聞かされてないみたいなんだよ。そうした時にさ、代々、政治家の家に生まれたヤツっていうのは、親に、この国の人間はみんなアルツハイマーで、3か月たつと、みんな忘れるから、その場をごまかしとけばいいって。僕は、小渕優子の家であれ、安倍晋三総理の家であれ、ずーっと、そうやって習ってきたんだと思うよ。だから、与党の世襲議員の人たちというのは、ウソをつくのが平気なトレーニングを受けてるわけですよ。そういう人に、絶対、勝てないですよ。我々庶民は」
矢内 「ああ、そうですね。ウソつききったら、もう、忘れちゃうから、実際問題」
和田 「だから、日本人というのはアルツハイマー以下なんだよ。アルツハイマーみたいだっていうと、アルツハイマーに失礼だからさ」
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成績上位で天下の灘校に入るも、深夜放送にドはまりして成績は急降下。広島カープファンだった故に、阪神ファンだらけの灘校に赤帽をかぶっていったことがきっかけで、ヒモで足を結ばれて3階の校舎からぶら下げられたりの過激なイジメを受け、にも関わらず、毎年泡沫候補と罵られながら生徒会役員に立候補、大人顔負けの熾烈な選挙戦を繰り広げる。(実話です)
天才・秀才・奇人ひしめく灘校で自分を見失いかけた主人公のヒデキが、映画への情熱と仲間を見つけ、とうとう編み出した受験のテクニックによって、東大理Ⅲ合格をつかむまでの自伝的物語。
『「NHKから国民を守る党」の研究』 著者/えらいてんちょう
2019年7月の参議院議員選挙において、一人の新人参議院議員と一つの新たな国政政党が誕生した。立花孝志議員(当時: 51)と、NHKから国民を守る党である。
立花とN国党の選挙戦略は今までの政治の常識からかい離しており、支持者以外の一般市民やメディアに大きな衝撃を与えた。
本書では、無視できない大きさになったN国党について、なぜN国党がここまで伸び、国会で議席を獲得するまでに至ったのかについて正しい知識を提供し、ユーチューブというテクノロジーを利用して日本の民主主義が生み出したN国党という現象に対してどう対抗していくか、そして今後出てくるであろうN国党的政治から、どのように自由主義・民主主義を守っていくのかについて、同じユーチューバーである「えらいてんちょう」氏が分析して示していく。