自分で骨盤の歪みも生理も良くできるし、潤った女子にもなれる
女子40歳からの、身体美人化計画 第21回
■骨盤の歪みも悪い生理も自分で治すもの
女性としての私たちが健康で若々しく美しくあるための条件の1つが、骨盤が柔らかいこと。ところが骨盤がカチカチなために、女性機能や体の質を落とし、老化や病気に自ら向かっている女子が本当に多いです(詳しくは第3回記事)。しかも骨盤が歪んだ状態で固まっているので、美容やダイエットも難しくし、姿勢を悪くし、無駄に生理痛や更年期障害も起こしています。
骨盤の歪みにはいくつかの種類があります。
ねじれ系
① 左右の腰の高さが違う
② 左右のどちらかが前に出ている
傾き系
③ 骨盤が前に倒れている
④ 骨盤が後ろに倒れている
ずれ系
⑤ 骨盤の関節(仙腸関節)がずれている
最も多いのが傾き系で、大多数の人が当てはまります。それにより内臓下垂してお腹ポッコリ、猫背、腰痛などに繋がっています。でも歪みを治すことはそれほど難しいことではないんですよ。他人様に骨盤矯正をしてもらってもすぐに戻っちゃいますよね。だったら自分で治しちゃいましょうよ。自分で治せるということは、もう歪まないということでもありますよね。
ある日、ここでいう「ねじれ系」の自覚症状があり、私を訪ねて来てくれた生徒さんがいました。しかも彼女は3人目を出産してから生理痛がひどくなったそうで、恐らく出産で骨盤が大きくゆるみ、その不安定なまま固まってしまい、骨盤の開閉ができなくなり生理痛がひどくなったと思われます。しかも私の見立てでは彼女には「ずれ系」もあり、骨盤がギシギシ痛んで、エクササイズのブリッジができませんでした。
だからまずは骨盤を柔らかくするための骨盤リセット(腰回し:第3回参照)と、骨盤と連動して動く肩甲骨のリセット(背泳ぎ:第4回参照)などの宿題を1ヶ月間やってもらったのですが、その成果がすごい。
あっけなく生理痛は消えてしまい、胎盤が出てしまったのかと思うような大きな経血の塊が出ていたのもなくなり、生理日数はダラダラ7日だったのが5日になり、経血を一気にスッキリ出せるようになり、しかも痛くてできなかったブリッジもすんなりできるようになりました! 生理が劇的に良くなり、骨盤の歪みも治り、自律神経も良くなり、とにかく彼女の女性機能をはじめ体の質が大幅に良くなったのです。
あなたに歪みや生理痛がなくても、過去記事を参考にぜひこれらのリセットに取り組んでみてくださいね。もれなく健康、美容、若さがついてきますよ。ただ、この連載をきっかけに骨盤リセットをしてくれている方は増えているのですが(初対面の方に腰回してます! と言われることが増えました)、肩甲骨リセットまではできてない方が多いように感じます。骨盤と肩甲骨は連動して開閉をしているので、両方やって両方柔らかくすることが大事ですよ。
実は前述の生徒さんにもやってもらった肩甲骨リセットは背泳ぎ以外にも数種類あるのですが、文章での説明が難しく、まだこの連載でお伝えできていません。それで今回は肩甲骨と関連が深い、肩関節のリセットをお伝えします。肩関節には重たい腕がぶら下がっているので、その負荷が肩のみならず肩甲骨も引っ張り、硬く固めてしまっているのです。肩こり解消にもとても良いので、ぜひやってみてくださいね。
やり方です。
①壁から爪先が15cm ほど離れた距離で壁に向き合って立つ
②両腕をできるだけ高く上げて壁にそわせる
③胸から胃のあたりまでを壁にペタッと密着させて、その状態のまましゃがんで腰を落としていき、膝が壁にすれすれに触れるポジションで20秒キープ。
コツは、両腕の幅を狭めて腕が耳にできるだけ着くようにすることと、息を止めずに自然な呼吸でいることです。関節が硬くてキツイ方はまずは直立でキープ。慣れてきたら少しずつしゃがむ深さを深くしていってください。特にデスクワークをされている方にはオススメですよ。
春になり骨盤や肩甲骨が開いてくる時期です。その自然な流れに乗り、ナチュラルに健康で美しい人でいましょうね。どこまでも健康になり、無限に幸せになり、好きなだけ綺麗になることを自分に許し、花たちと一緒に開花しましょうよ。女性たるもの花のように太陽のように生きるべし、なのです。そして今日も若々しく美しく。
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