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就活戦線異常あり! 【2023年度卒最新版!一流ホワイト企業TOP100ランキング】発表!

■必読! 業界別ランキングを解説

①商社のホワイト企業

【註】なお、(カッコ)内の順位は昨年度の順位である(以下同)。

5位(3位):三菱商事(資源・非資源まで基盤厚い)
6位(12位):伊藤忠商事(繊維や食料などの非資源事業に強み)
8位(4位):三井物産(鉄鉱石や原油・LNGに強み)
100位:双日(航空機・自動車・肥料などに強み)

【傾向と対策】
 総合商社の魅力は、やはり30代で年収が1000万円を優に超えるという高待遇であり、ビジネスマンとして長期的にマネジメントに関わるスキルも身につくことにあるといえる。今年は三井物産と伊藤忠商事の順位が入れ替わり、TOP10に3社がランクインすることになった。住友商事と兼松はTOP100から脱落したが、それでも総合商社はどれも新卒で入社することを勧めたい企業である。

19位(62位):井上特殊鋼(特殊鋼専門)
48位(圏外):守谷商会(機械系商社)

 なお、商社関連では以下の専門商社もランクインした。「どちらも『就職四季報』での平均年収が800万を超えている優良企業」(竹内氏)である。総合商社にせよ、専門商社にせよ、選考難易度は高い。日本人留学経験者はこの10年で倍増しており、商社を志望する学生も増加している。

②IT業界のホワイト企業

1位(1位):グーグル(検索エンジン)
2位(2位):Facebook Japan(SNS)
3位(18位):アマゾンウェブサービスジャパン(クラウド)
7位(圏外):オートデスク株式会社(ソフトウェア)
9位(14位):ヴイエムウェア(クラウドコンピューティング・仮想化)
12位(33位):シスコシステムズ(通信機器)
13位(16位):セールスフォース・ドットコム(営業支援CRMツール)
14位(圏外):日本マイクロソフト(Windows、officeなど)
18位(187位):アカマイ・テクノロジーズ(CDN、クラウドセキュリティー)
21位(圏外):マイクロソフトディベロップメント(SIer)
24位(26位):エクスペディアホールディングス(旅行予約サービス)
26位(24位):Apple Japan(電機メーカー)
29位(53位):ブルームバーグ・エル・ピー(金融ソリューション)
35位(圏外):Booking.com Japan(旅行予約サービス)
37位(圏外):シーメンスEDAジャパン(電子設計の自動化ソフト・ハードウェア)
39位(圏外):電通国際情報サービス(SIer)
49位(圏外):Twitter Japan(SNS)
53位(26位):アークシステム(SIer)
57位(79位):豊田通商システムズ(SIer)
61位(117位):クラリベイト・アナリティクス・ジャパン(リサーチ)
62位(25位):アシスト(SIer)
64位(圏外):アンシス・ジャパン(構造解析ソフトウェア開発)
67位(圏外):アマゾンジャパン(EC)
68位(圏外):AT&Tジャパン(通信)
75位(圏外):都築電気(SIer)
76位(129位):株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(SIer)
79位(圏外):ジュニパーネットワークス(通信・クラウド・AIなど)
80位(圏外):メルカリ(フリマアプリ・EC)
82位(圏外):ナイル(デジタルマーケティング)
93位(圏外):リクルートカーセンサー(自動車メディア運営)
95位(126位):Sky(SIer)

【傾向と対策】
 TOP100ランクイン数は昨年の約2倍となった。ITコンサルも含めると全体の4割を占めており、就職活動では検討すべき業界だ。ITと言っても、インターネット・WEB業界、情報処理・情報通信サービス業界、ソフトウェア業界、ハードウェア業界と種類は多い。IT分野だと複数領域にまたがる企業も多いが、特徴は必ず押さえる必要がある。「IT企業を受ける際は各企業がどんな課題を解決しているのかに着目することが選考を突破するコツなので各社のソリューションをしっかりと理解しておくとよいだろう」(竹内氏)

③不動産業界のホワイト企業

17位(6位):三井不動産(東京ミッドタウンの開発など)
22(8位):三菱地所(丸の内を中心にオフィス事業)
38位(180位):野村不動産株式会社(分譲住宅「PROUD」やオフィス賃貸「PMO」)
92位(40位):三井不動産レジデンシャル(住宅分譲事業) 
98位(圏外):日本GLP株式会社(物流不動産開発)
99位(圏外):東京建物(八重洲の再開発やハレザ池袋の開発など)

【傾向と対策】
 総合不動産デベロッパーは大家さん業で安定収益が稼げることや、丸の内や虎ノ門などの土地を抑えていることから高い金額でオフィスを貸すことができている。そのため高給となり、離職率も低い。また、海外事業への注力が始まっており、三井不動産は「2025年前後をめどに、海外事業の営業利益の割合を全体の30%、金額にして1,000億円。2018年の約2倍にまで伸ばすことを目指す」と述べている。 グローバル志向のある学生にも勧めたいところだが、選考難易度は総合商社と並んで最難関の業界の1つだ。
「この業界の仕事では、高い処理能力と多数の関係者と協調する力が求められる。また、選考では物件巡りなどが必須のため、高い量と質で選考対策を行って欲しい」(竹内氏)

④金融関連のホワイト企業

15位(51位):プルデンシャル生命保険(生命保険)
34位(37位):トヨタファイナンシャルサービス(クレジット・信販)
42位(圏外):アメリカン・エキスプレス・インターナショナル・インコーポレイテッド(カード)
55位(圏外):野村證券(証券)
56位(173位):野村アセットマネジメント(資産運用)
58位(8位):ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント(資産運用)
69位(127位):東京海上日動あんしん生命保険(損害保険)
94位(圏外):大和証券(証券)

【傾向と対策】
 金融会社は好調であり、ランクイン数も倍まで伸びている。100位には入らなかったが金融系企業は100位代にも多くみられた。一方で、昨今の金融業界は採用枠を激減させており、選考が難化している。メガバンクは業務の自動化で生産性の高い業務を行える学生だけを求めるようになっており、証券会社もネット証券が主流となった影響でリテールから社員育成するというルートを削っている。比較的採用の多い生保や損保は、営業職員は2年以内に6割近くが離職することが生保主要8社への調査分かっており、入りやすい会社はそれだけ環境も悪い。金融業界でホワイトに働きたい場合は、高倍率の選考を潜り抜けることだ。実際、入社できれば手厚い研修と成長環境が用意されるので、入社が一番の山であると言える。金融業界内定には業界理解が必要不可欠である

⑤人材関連のホワイト企業

10位(10位):リクルートマネジメントソリューションズ(研修・人事コンサル)
47位(圏外):ロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社(グローバル人材の紹介)
52位(31位):リクルート(リクナビ)
83位(65位):株式会社リクルートスタッフィング(人材派遣)

【傾向と対策】
 例年に引き続き、リクルートの強さは際立っている。コロナが落ち着き、人材市場の動きも戻りつつある。リストラと連動したアウトプレースメントサービスや派遣サービスはむしろ需要が増えている。一方で、グローバル人材や高付加価値人材の争奪戦が加速している。ランク外ではあるがビズリーチなどのサービスも伸びており、高級人材派遣とも言われるコンサルティングファームでは、未経験からパートナークラスまで引き抜きが盛んに行われている。

⑥コンサルティング関連のホワイト企業

23位(52位):ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン,Inc.(戦略コンサル)
40位:ガートナー ジャパン株式会社(リサーチ)
46位:インクグロウ株式会社(経営コンサル)
50位(39位):ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ(ITコンサル)
54位(圏外):アクセンチュア株式会社(総合コンサル)
72位(圏外):構造計画研究所(エンジニアリングコンサル)
85位(121位):株式会社ライズ・コンサルティング・グループ(総合コンサル)
86位(圏外):NGB(知財コンサル)
87位(圏外):株式会社ビッグツリーテクノロジー&コンサルティング(ITコンサル)
97位(93位):アバナード株式会社(ITコンサル)

【傾向と対策】
 今年は昨年にも増して多くの会社がランクインした。経営の先行きが不安定になるとコンサルの仕事は増えるものだ。コンサルティング会社は全般的に給与が高い傾向にあり、クライアントに提案をすることが学生からすると「かっこいい」と映るため、例年人気で倍率は高い。しかし、経営コンサルなどを行う難関企業は多くの学生にとって新卒での入社は困難だ。旧帝大や早慶の学生が殺到する中で、ハイレベルな集団の中で頭一つでなければ内定できないからだ。
「就社を希望する場合は、コンサル会社で働く社会人とディスカッションを重ね、基礎力を高めることが必要だ」(竹内氏)

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竹内健登(たけうち・けんと)

東京大学工学部卒。大手一流ホワイト企業の内定請負人。就活塾「ホワイトアカデミー」を創立・経営。これまで800人以上の就活をサポート。塾はホワイト企業内定率100%を誇り、ホワイト企業の内定が出なければ費用を全額返金する返金保証制度が好評。2019年に『子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法』(日経BP刊)を出版し、「親が子育ての集大成である就活に臨む際の必読書」、「これができれば本当に一流企業に内定できる」と話題。塾のYouTubeチャンネルではホワイトな業界の紹介や大手企業の倍率、ESの添削を公開するなど塾の就活ノウハウを一部紹介している。
YouTube:就活塾 ホワイトアカデミー

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  • 竹内 健登
  • 2019.12.12