就活戦線異常あり! 【2023年度卒最新版!一流ホワイト企業TOP100ランキング】発表!
⑦食品・日用品業界のホワイト企業
11位(5位):サントリーホールディングス(飲料・酒類) 20位(圏外):マースジャパンリミテッド(菓子・動物) 33位(13位):味の素(アミノ酸) 43位(29位):P&Gジャパン合同会社(シャンプーなど) 59位(141位):サントリーフーズ株式会社(サントリーの販売部門子会社) 66位(143位):キッコーマン株式会社(醤油等の調味料)
【傾向と対策】
食品や日用品の業界は安定しており、ブランドが確立されているメーカーは底堅さが目立っている。一般消費者向け、いわゆるBtoCメーカーは認知度と好感度が売上の肝であり、CMなどで企業名や商品面を聞いたことがある場合がほとんどだ。「しかし就活という観点では、認知度と好感度のせいで倍率は異常な高さとなっている。今回のランキングで100位に入らなかった雪印メグミルクでさえ倍率482倍なので、ほとんどの人が就活で挫折する業界であると言える」(竹内氏)
⑧ホワイトな官公庁・社団など
45位(9位):特許庁(特殊承認など) 51位(82位):電力中央研究所(電力研究)
【傾向と対策】
今年のランキングも、特許庁が入った。口コミサイトで、「特許取得への貢献感」や「審査まで行えることの遣り甲斐」などを感じている職員が多い。電央研も例年ランクインしており、国内唯一の電力研究機関として存在感を発揮している。
「専門性をもって国益に貢献できる機関は、ハードルは非常に高いが遣り甲斐も大きい」(竹内氏)
⑨石油関連・電力・エネルギー系のホワイト企業
30位(32位):RSエナジー(石油) 60位(128位):東京ガス(ガス)
【傾向と対策】
石油関連や電力・エネルギー系の企業は、数年前は多くランクインしていたが、今回は2社のみとなった。「電力自由化によって競争が激化していることや、政府がカーボンニュートラルを掲げたことでビジネス転換を余儀なくされており、他業界からも競合が参入してきたことが理由に挙げられる。とはいえ、これらのインフラ系は需要が底堅いうえに市場的も安定しており、勤続年数が長くてホワイトに働けるのが特徴は継続する見込みだ」(竹内氏)
⑩医薬品・医療関係・日用品のホワイト企業
25位(28位):アステラス製薬(前立腺癌、泌尿器薬に強み) 28位(34位):第一三共(幅広い医薬品販売) 44位(17位):中外製薬(抗がん剤に強み) 90位(圏外):日本ライフライン株式会社(心臓循環器の医療機器)
【傾向と対策】
製薬会社は平均年収が1000万円を優に超える会社が多いため、今年も多くランクインしている。医療機器としては、日本ライフラインのみがランクインした。コロナウイルスの影響が少なくなり、地の力が試された結果となった。
「製薬会社は大手企業だと非常に忙しいが、中堅どころのだと待遇がとても良い上に残業時間もそこまで長くない。準大手クラスの塩野義製薬や小野薬品工業は倍率が約50倍のため狙い目だ」(竹内氏)
⑪自動車・機械関連のホワイト企業
27位(120位):シュルンベルジェ(油田探査・計測機器) 36位(30位):トヨタ自動車(プリウス、レクサスなど) 71位(圏外):ソニーグループ(総合電機) 73位(200位):東京エレクトロンテクノロジーソリューションズ(精密機器全般) 78位(圏外):日星電気(シリコン・樹脂などの素材) 84位(130位):エーエスエムエル・ジャパン(半導体製造装置) 87位(圏外):テクトロニクス&フルーク(電子計測器) 88位(圏外):デル・テクノロジーズ(総合電機)
【傾向と対策】
昨年に引き続き、自動車関連企業は激減している。コロナ禍での買い控えはなくなり、需要は増えているが、世界的な半導体や電子部品不足による自動車の減産という要素が非常に大きい。半導体や電子部品の不足の背景にはデジタル化による需要増があり、世界的に品薄だ。その観点から、半導体関連メーカーや電子部品・精密機器メーカーは好調となっている。
「電子部品系は種類が多く企業研究と軸づくりが非常に難しい。面接では『なぜ電子部品のか』『なぜ電子部品or半導体orテスター…etcなのか?』『その中でなぜ当社を志望するのか』といったことが聞かれる。そのため、これらに対応できることが内定の条件となることを覚えておこう」(竹内氏)
⑫化学・セメント・素材関連のホワイト企業
16位(11位):旭化成(化学全般) 31位(135位):スリーエムジャパンイノベーション株式会社(化学全般) 70位(63位):帝人株式会社(合成繊維) 77位(184位):デュポン株式会社(化学全般) 89位(11位):ポリプラスチックス株式会社(エンジニアリングプラスチック)
【傾向と対策】
今年は産業向けの需要が回復し、化学系メーカーが盛り返してきた。この業界はホワイト企業が多く、旭化成の平均年収は923万円、帝人は943万円、外資系の企業も平均1000万円弱であり、高待遇の会社が多い。そのぶん選考倍率は高く、理系学生および大学院生の間でさえ例年熾烈な戦いが行われており、大手企業の研究職では旧帝大でも一握りしか受からない。また、文系総合職も4,5人しか採用しない会社が多いため非常に高倍率である。入念な対策=業界研究なしでは通過は困難である。
⑬エンタメのホワイト企業
74位(98位)位:任天堂株式会社(ゲーム会社) 81位(85位):株式会社マルハン(パチンコ)
【傾向と対策】
今回のランキングでは、エンタメ業界は激減した。需要の問題もあるが、生産性の高い企業群がポイントを伸ばしたことが大きな原因である。なお、多くのホテルがコロナで苦境を呈しているが、ファンがしっかりといるミリアルリゾートホテルズは今年大幅に順位を上げることとなった。今年は小売・ホテル・マスコミ業は一社も100位以内に入らなかった。コロナ禍での需要減退もあるが、給与の割に労働環境が悪いということが挙げられる。 しかし、業界自体は停滞している中でも人気は根強く高倍率となっている。これらの業界を志望する場合は、他業界との併願をすることをお勧めしたい。さもなければ、多くの就活生は無内定で終わることになるからだ。
⑭運輸業界のホワイト企業
4位(47位):エミレーツ航空(航空) 65位(56位):日本郵船(海運) 91位(90位):フェデラルエクスプレスジャパン(国際総合貨物輸送)
【傾向と対策】
国内と海外共に、物流需要は回復傾向である。100位以内には主に国際物流の企業が多かったが、国内の巣籠による配送ニーズは過去最高だ。また、旅客の需要も少しずる回復している。日本航空は12月10日、2023年度のCA採用について「再開を考えたい」と述べている。
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竹内健登(たけうち・けんと)
東京大学工学部卒。大手一流ホワイト企業の内定請負人。就活塾「ホワイトアカデミー」を創立・経営。これまで800人以上の就活をサポート。塾はホワイト企業内定率100%を誇り、ホワイト企業の内定が出なければ費用を全額返金する返金保証制度が好評。2019年に『子どもを一流ホワイト企業に内定させる方法』(日経BP刊)を出版し、「親が子育ての集大成である“就活”に臨む際の必読書」、「これができれば本当に一流企業に内定できる」と話題。塾のYouTubeチャンネルではホワイトな業界の紹介や大手企業の倍率、ESの添削を公開するなど塾の就活ノウハウを一部紹介している。
YouTube:就活塾 ホワイトアカデミー
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