江戸の面影を感じる町「深川」おすすめスポット
東京•「深川」。門前仲町駅や清澄白河駅などに近い、江東区の西側にあるこのエリアは、数多くの時代小説の舞台にも多く描かれる町だ。ここに暮らして二十数年という小説家•山本一力さんと編集部が深川を散策した折に訪れた、おすすめスポットを紹介しよう。
【(成田山)深川不動堂】
江戸時代から親しまれたお不動
1627年(寛永4)創建の、砂地を埋め立てた広大な敷地を持ち、江戸最大の八幡様で、深川っ子の自慢だったのが「富岡八幡宮」。その別当・永代寺内に、成田不動(成田山新勝寺)の出張開帳としてつくられたのが「深川不動堂」の始まり。境内の「お札場」で購入できるお守りのうち、願いを添えて納める「願かけ狐」が人気だ。願いが成就した際はお礼参りを行なう。
2011年竣工の左手にある新本堂は、現代アート風の梵字の外壁に圧倒される。右手の旧本堂には国内最大級の不動明王が鎮座する。本堂左手からご本尊の真下を通ることになる「祈りの回廊」の厳かな雰囲気は足を踏み入れた途端、圧倒される。一万体のクリスタル五輪塔が奉安されている。
東京都江東区富岡1-17-13
午前8時〜午後6時(内仏殿参拝 1階は5時45分まで、2階は午後4時まで)
【清澄公園】
おとなが新緑を楽しむのにぴったり!
公園中央の芝生広場はじめ、園内に20本あまりの桜の木が植えられて、地元の人々の花見スポット。遊具はさほどないが、大人がベンチに座ってのんびりと新緑を楽しむのにはおすすめだ。隣りにある「清澄庭園」は、鑑賞価値が高い日本庭園として、都指定名勝にも指定。
清澄公園は‥‥
東京都江東区清澄2丁目2
午前9時〜午後4時半まで
入園 無料
清澄庭園は‥‥
東京都江東区
午前9時〜午後5時(入園は午後4時半まで)
入園料 一般150円