散策時によりたい深川グルメ
小説家 山本一力さんも通う
時代小説の舞台にも多く描かれる「東京•深川」。今も昔も変わらない人情あふれるこの町散策時には訪れたい厳選グルメスポットを紹介する。
カレー【カレーハウス1/2】

写真のカツカレーは1000円+卵50円。
営業しているのは週4日のランチのみ。限られたオープン時間にも関わらず、ここのカレーをランチタイムで食べんと、わざわざ電車や車で訪れる客が後を絶たない。スパイシーな、どちらかというとサラリとしたカレー、その上に注文してから揚げるカツがのせられる‥‥。とろ〜りとした半熟卵との相性も抜群。こだわりのママが作るカレーは、知る人ぞ知る! だ。
ごはん【深川めし】
一つ目は、江戸時代から有名な「深川めし」。農林水産省郷土料理100選の一つでもある、漁師町深川から生まれたまかないグルメの逸品だ。良質なあさりやカキが多く獲れたという。軽く味付けしたあさりをご飯と混ぜただけのもの、生のあさりを白米と一緒に炊き込むタイプのもの、生のあさりを味噌で煮込み熱いごはんに、ザク切りの葱と一緒にぶっかけたもの‥‥など幾つかのバリエーションがある。いずれも栄養価が高く、漁の合間に簡単に作ることができた江戸時代のファストフードだ。
富岡八幡宮の境内を始め、界隈に専門店も多い。店ごとに異なる味付けが楽しめる。
パン【コトリパン】

深川に暮らして二十数年以上、小説家•山本一力さんと散策した折にも寄ったパンの名店。2012年のオープン以来、大通りに面しているわけでもないのに、美味しさを聞きつけ、ここへと通う客足が途絶えない。パンの表面に「コトリ」のイラストが描かれた、クリームたっぷりの「コトリパン」や、週末にも焼き上がりの時間に目指して買いにくる客であっという間に売り切れてしまう「食パン」などなど、小さい店だが常時、数十種類のパンが並ぶ。ハード系、総菜パン、菓子パンなど様々なタイプが揃っており、100円ぐらいのものからあって求めやすい。
