Colabo問題とは何か? 「集金の魔女」仁藤夢乃の赤い羽根
シェルターについては仁藤夢乃さんが大学卒業を契機に当時の仲間と共に渋谷にある事務所の一角を「コラボスペース」とし、女子高生がふらっと立ち寄る居場所としたのが始まりのようです(3)。これはこれで、大事な事業です。
ただ、会計報告や時期を考えると、2014年の一般社団法人化に合わせて全労災地域貢献助成金を確保したのが活動の資金源に助成金制度を取り込んだ始まりではないかと推測できます。
仁藤夢乃さんの活動をネット上でおっていくと、初期から積極的にメディアに露出しており、一貫して少女の居場所を作りたいという強い思いを感じると共に、その活動を支えるためのお金を集める高い才能を感じます。
その点で言えば、Colaboに関しては、裏で巨大な組織が税金を吸い取っているような陰謀論というよりも、単にお金を集めすぎてしまい、その金額に見合った活動内容や会計処理をしていなかったのでは?と感じました。赤い羽根福祉基金からの助成金に関しても、仁藤夢乃さんが助成金を獲得すべく頑張った結果なのではないでしょうか。
一方で、一点だけ気になった部分があります。序盤でも触れましたが、2018年~2020年の間に行政等の公的財源がColaboの活動資金として盛り込まれていた場合、赤い羽根福祉基金での助成要件を満たさない事になるので、大きな問題に発展してしまうように思います。助成金を受給するための欠格事項に直結する内容ですから、ここの説明がない限り、いつまでもColaboと赤い羽根福祉基金との癒着に関する陰謀論はなかなか晴れないのではないでしょうか。公金だけでなく、一般的に善意とされている赤い羽根のような募金活動が、実際には気の知れた仲間内でおカネを回し合っているだけだった、というような疑惑を向けられるのは彼らにとって好ましくないのは言うまでもありません。
Colaboの活動は意義のある物だと思うのでこの炎上を乗り越え、お金周りを綺麗に清算し、今後も活動を頑張ってほしく思います。
最後に、Colaboは「公益財団法人 日工組社会安全研究財団」から毎年助成金を受け取っています。社会的にイメージの悪いパチンコ業界などが関わっているのは、そのうち新たな火種になるような気がしますのでColaboへの助成履歴を残しておきます(4)。
ただ、パチンコ業界には社会問題がセットになりやすいとはいえ、それだけで陰謀論のようなありもしない事を風潮するような事になってはいけないと、私は考えている事を添えておきます。
(注釈) (3) 10年前から頑張ってメディア露出しようとしてきた仁藤夢乃さんの過去記事 元・渋谷ギャルが取り組む“難民高校生”の居場所づくり(2013.5.16) https://shingakunet.com/journal/career/3834/ メディア掲載・受賞歴(~2013) https://colabo-official.net/about/media/2013-2/ (4) 物議を醸すかもしれないパチンコ関連財団からColaboへの助成の一覧 公益財団法人 日工組社会安全研究財団 公益財団法人 日工組社会安全研究財団の設立経緯 日工組社会安全研究財団は、1987年(昭和62年)に、パチンコ遊技機のメーカーで組織された日本遊技機工業組合(日エ組)の社会貢献活動の一環として、 「公共の安全と秩序の維持に寄与すること」を目的として設立された団体で、同組合の加盟社のご支援を頂き、安全問題解決のための研究・事業を推進しています。 2016年度広域安全事業助成 対象事業(20事業) Colabo 200万円 https://www.syaanken.or.jp/?p=8154 2017年度広域安全事業助成 対象事業(19事業) Colabo 200万円 https://www.syaanken.or.jp/?p=9131 2018年度 安全事業(広域)助成対象事業(18事業) Colabo 250万円 https://www.syaanken.or.jp/?p=9891 2019年度広域安全事業助成 対象事業(17事業) Colabo 250万円 https://www.syaanken.or.jp/?p=10594 2020年度広域安全事業助成 対象事業(16事業) Colabo 252万円 https://www.syaanken.or.jp/?p=11205 2021年度広域安全事業助成 対象事業(10事業) Colabo 259万円 https://www.syaanken.or.jp/?p=11654 2022年度広域安全事業助成 対象事業(10事業) Colabo 120万円 https://www.syaanken.or.jp/?p=12125 2023年度安全事業に関する助成の募集 事業募集期間 2022年9月1日(木)~同10月14日(金) 事業決定時期 2023年3月中旬 https://www.syaanken.or.jp/?p=12257
文:谷龍哉
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