“デスマッチのカリスマ”葛西純が激白「若いやつに座を譲るとかバカか!嫌なジジイになってとことん生きろ!」 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

“デスマッチのカリスマ”葛西純が激白「若いやつに座を譲るとかバカか!嫌なジジイになってとことん生きろ!」

葛西純選手のTwitter(https://twitter.com/crazymonkey0909/status/1690194314608197632より画像引用。本人提供

 

◾️年齢イコール Level、48歳になっても日々成長

 

 今年(2023年)デビュー25周年を迎えた葛西の身体は満身創痍。一時期は引退を考えるほど両膝の状態は悪い。試合中に右膝の内側副靭帯と前十字靭帯を断裂、半月板も損傷し、歩くこともできない状況に追い込まれたこともある。それでも現役を続ける葛西はTwitter(X)にどんなトレーニングをしたのか投稿し「日々成長」と綴っている。

「特別これをやってるとかってのは特にないですけど。ま、鍛練ですよね。やっぱりベテランになればなるほど、体のあちこちに「ここ痛い」「あそこ痛い」なんてのがくるし。昨日の試合で疲労溜まってるし、今日トレーニング休もうかなとか自分に甘くなってくるんですよね。

 でもね、それをやっちゃうと、下からきている若い選手に追いつかれちゃう。トレーニングしてどんどん強くなってきてる中で休むと追いつかれちゃうし、追い越されちゃう。45過ぎてから気づいたんで遅いですけど」

 苦笑しながら語る葛西。日々鍛錬する大切さに気づいたのはコロナ禍になってからだそうだ。

 「コロナ禍に入る前に首のヘルニアと腰のヘルニアを同時にやっちゃったんです。会社に無理言って無期限で休ませてもらったんですよ、休んでる間、1~2ヶ月受け身取らないだけでなんか調子よくなってきちゃって。あ、これもう試合できるなと思った。で、試合しようと思って会社にそろそろ復帰させてくれと言おうかっていう時にコロナ禍になってしまって」

 ようやく怪我から復帰できそうなのに試合ができない。このもどかしさを葛西はこう振り返った。

 「もうプロレス以外の仕事を見つけるしかないなって、ほんと真剣に思った時があって」

 プロレスができる身体なのにできない。しかも自分ではどうしようもない。家族との生活もある。プロレス引退を考えても当然だろう。しかし興行を再開できる状況になると葛西の所属団体FREEDOMSは日本で初めて有観客での試合を開催した。

 「その時自暴自棄になってて、結構だらしない体で復帰しちゃったんですよ。 これじゃいかんと。自分の経験とキャリアに甘えてちゃいけないなとすごい思って。そっからですね」

 年齢対しても考えが変わった。以前は40歳過ぎたら誕生日なんて嬉しくなかったが、今はレベルアップできたと思うようになった。

 「常日頃から考えてるのは、昨日の自分よりも強くありたいっていうこと。痛いとこだらけですけど一日少しずつ昨日の自分よりも強くなると思って日々意識して鍛錬してます」

KEYWORDS:

オススメ記事

篁五郎

たかむら ごろう

1973年神奈川県出身。小売業、販売業、サービス業と非正規で仕事を転々した後、フリーライターへ転身。西部邁の表現者塾ににて保守思想を学び、個人で勉強を続けている。現在、都内の医療法人と医療サイトをメインに芸能、スポーツ、プロレス、グルメ、マーケティングと雑多なジャンルで記事を執筆しつつ、鎌倉文学館館長・富岡幸一郎氏から文学者について話を聞く連載も手がけている。

この著者の記事一覧