松井一郎に訴えられた水道橋博士が大阪高裁で敗訴、即最高裁上告を決意。この裁判が理不尽極まりない理由とは |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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松井一郎に訴えられた水道橋博士が大阪高裁で敗訴、即最高裁上告を決意。この裁判が理不尽極まりない理由とは

水道橋博士

 

◼︎水道橋博士がマスコミ関係者に対し怒りを露わにした理由とは

 

 判決についての説明が終わると水道橋博士はマイクを握り、フリーの記者、傍聴希望の一般人を受け入れてくれた記者クラブへ謝意を示した後、メディアの報道に対して怒りをぶちまけた。

 

「僕は法廷で判決を聞いた直後、勝ったのか負けたのかもわからないくらいピンときませんでした。佃弁護士から説明を受けて不当な判決だったのか、自分の主張が全く通らなかったというのに気づいたくらいです。報道では「博士敗れる」とか「名誉毀損云々」とか書かれていますけど、僕からしたら、その報じ方が名誉毀損じゃないですかと言いたいです。

 だって中身についてまったく触れられていませんもん。見出しだけ付けて「博士がまた強姦疑惑を吹聴したんだ」という話になるわけじゃないですか。僕自身は裁判になると「係争中なのでコメントは差し控えます」という常套句はおかしいと訴えてきました。第一回口頭弁論のときも同じ話をしました。そして皆さんで考えて欲しいとお願いもしています。

 ただ、僕はその後、参議院議員選挙があり、当選後、うつ病を患ってしまい、その中で判断能力もないので皆さんに経過をお伝えできなかった。実際にどういうふうに裁判が進んでいるのかというと、原告側に対して反論しかできない。

 僕は、そもそも訴えたこと自体がおかしいと思っています。まず、権力者がある公的権力者がね、1審のツイッターを訴えるっていうこと自体がおかしいと思っている。どうしてかと言いますと、彼らが主張する強姦疑惑に対して、そうだと思ったことがないからです。あの動画を見ればわかりますけど、27分ある中の僅か1分程度しか触れられていない。しかも疑惑に関しては勝訴しましたと言っています。判決文を読めばわかりますけど、松井(一郎)さんは、あの動画を見ているとは思えません。サムネイルだけ見て秘書に「これ(強姦疑惑)は前に裁判で勝ったから訴えろ」と命じているように思えます。

 あの動画を見て名誉毀損になると思いますか? だったら記者の皆さんが書く記事も名誉毀損ですよ。だって説明しているだけですよ。強姦疑惑があったが、名誉毀損で訴えて、疑惑がないことが証明され、裁判所で勝訴したっていうことを伝えているだけです。

 それなのにサムネイルで強姦疑惑が見えただの、見えないだのやっているのは時間の無駄としか思えない。しかもそのせいで経済的に困窮してしまっている。しかも松井さんは裁判が始まってから一度も出廷していません。代理人にやらせているだけ。そういう姿勢を僕は問うているし、職権の乱用だと思っています」

 

 博士の言葉はまだ続く。松井氏は博士の投稿をツイートした人も提訴すると投稿した。それらの人も萎縮してしまうと語り、松井氏の行為はスラップ訴訟だと改めて明言した。

次のページ最高裁上告を表明した瞬間、「日本中学生新聞」から鋭い質問が・・

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  • 目次

はじめに−−「B層」とは何か?

✳︎

第一章 内田樹と『日本辺境論』

辺境と偏狭

プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

B層グルメと某評論家

B層という言葉が出てきた経緯

なぜ日本はこんなことになってしまったのか

ルース・ベネディクトの『菊と刀』

安倍晋三の行動原理

学問のブレイクスルー

マイケル・ポランニーと暗黙知

百人一首を暗記する意味

「型」を知るということの贅沢

 ✳︎

第二章 自立を拒絶する人たち

白井聡の『永続敗戦論』

終戦記念日という欺瞞

冗談は櫻井よしこさん

「サヨク」と「保守」の自己欺瞞

「主権の欲求不満」の解消

 ✳︎

第三章 「正義」を笠に着る人たち

ウクライナ首都の名称変更は「正義」なのか?

「人間は見たいものしか見ない」

社会的リンチというB層の「正義」

人種問題における「正義」の暴走

「ルッキズム」批判は「正義」なのか?

言葉狩りは「正義」なのか?

若年層に選挙権を与えるのは「正義」なのか?

山本太郎と「正義感」について

 ✳︎

第四章 陰謀論に走る人たち 

「無知の知」と「無恥の恥」

不道徳としか言えない果物屋

「維新に殺される」

新型コロナは「バカ発見器」でもあった

ひっくり返って駄々をこねる老人たち

Yahoo!ニュースのコメント欄

知識はあるけど教養がないバカ

デマは言論の自由にあらず

社会の変化は元には戻らない

99%の人が知らない話

✳︎ 

第五章 無責任な人たち

安倍の次は維新に騙されるB層

メディアの劣化が止まらない

大阪都構想のデマと事実隠蔽

総選挙で湧いてきたB層

✳︎ 

第六章 恥知らずな人たち

飼い犬の遠吠え

安倍晋三の本質を映し出す一枚

ツッコミ待ち政治家だらけの国

日本の崩壊に気づいていないB層

日本最大の権力者は「改革バカ」

「ジューシー」発言は外部の拒絶

悪意なく嘘を重ねる人々

カルト化した自民党広報本部

百田尚樹の「歴史改ざんファンタジー」

日本人は悪に屈したネトウヨ用語を使い騒ぎ出した元首相

✳︎ 

おわりに−−人間は過去を忘れ野蛮は繰り返される

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篁五郎

たかむら ごろう

1973年神奈川県出身。小売業、販売業、サービス業と非正規で仕事を転々した後、フリーライターへ転身。西部邁の表現者塾ににて保守思想を学び、個人で勉強を続けている。現在、都内の医療法人と医療サイトをメインに芸能、スポーツ、プロレス、グルメ、マーケティングと雑多なジャンルで記事を執筆しつつ、鎌倉文学館館長・富岡幸一郎氏から文学者について話を聞く連載も手がけている。

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