韓国映画『成功したオタク』にみる日韓のアイドル受容の違いとは?【梁木みのり】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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韓国映画『成功したオタク』にみる日韓のアイドル受容の違いとは?【梁木みのり】

 

 一方で、旧ジャニーズの女性を対象とした性犯罪で思いつくのはその二件くらいのものである(男性が対象なら、事務所ぐるみで行われ続けていたわけだが)。『成功したオタク』には、性犯罪をした男性芸能人の名前が少なくとも5名は登場した。チョン・ジュニョンやBIG BANGV.Iが逮捕されたバーニング・サン事件をはじめ、当時は多数の芸能人の犯罪が次々と明るみに出たようだ。この事態はいかなるものか。

 韓国では、オタクたちが性犯罪をきっぱりと断罪する一方で、芸能界には性犯罪が発生しやすい土壌があったのではないか。日本では映画監督や松本人志など権力のある男性による性犯罪はよく行われるが、若いアイドルによるそれは稀である。これは憶測だが、韓国では、アイドルたちが「理想のオッパ」として年下の女性たちから憧れられる分、彼らにとって彼女たちが手玉に取りやすい存在になっているのではないだろうか。

 こう考えると、韓国と日本、どちらが健康的というわけでもないように思う。さまざまな側面から日本のオタク文化と比較して観ると、たいへん興味深い映画だ。

 

文:梁木みのり

 

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梁木みのり

はりき みのり

ジェイ・キャスト所属ライター

ライター

Z世代。ジャニヲタ歴12年。K-POPオタク歴まだ2年。ジェイ・キャスト所属ライター。早稲田大学卒。

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