ペナルティ制度が作り出した「売れる」社風<br />「反対意見が多い状況で功を奏したある作戦」~開発者に訊く!ガリガリ君/赤城乳業 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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ペナルティ制度が作り出した「売れる」社風
「反対意見が多い状況で功を奏したある作戦」~開発者に訊く!ガリガリ君/赤城乳業

あの異色ヒット商品はどうやって生まれたのか?

 たとえ失敗しても、社員が萎縮しないのが同社のペナルティ制度。切り替えて次の仕事へと打ち込める環境が整っている。こうして多くの失敗を経て辿り着いたのがコーンポタージュ味という空前のヒット商品だ。ここで氏が学んだのは、誰よりも企画者・開発者自身が「売れる!」と信じる気持ちだという。

「自分自身が信じてあげないと、社内で『これ本当に売れるの?』と聞かれたときに心がブレてしまうんですよ。開発前夜、つまり動き出す前段階が重要で、自問自答を繰り返して『これは絶対に売れる!』と確信できるように“ひとりブレスト”することが大事だと思います」(岡本氏)

 現在、ガリガリ君シリーズは『ガリガリ君』『ガリガリ君リッチ』『大人なガリガリ君』の3形態が展開されている。

「通年商品の『ソーダ』をはじめ、各シリーズで年間16種前後のフレーバーを定期的に打ち出しています。直近の新商品は、8月30日に発売された『大人なガリガリ君 ぶどう』です。赤ワインぶどう品種の王様『カベルネ・ソーヴィニヨン』のブドウ果汁を配合していて、芳醇な香りと深みのある大人な味わいが楽しめる逸品です」(岡本氏)

新商品の『大人なガリガリ君リッチ ぶどう』

 これまでに発売されたフレーバーは、35年間で実に100種類以上。「コーラ」や「梨」などの人気商品はローテーションに組み込まれるが、定番商品の人気にあぐらをかくつもりはない。「あそびましょ。」をスローガンに掲げる赤城乳業が、今後も消費者の遊び心をくすぐり続けてくれることに期待したい。

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