ビジネスの場でワインを選ばないあなたは損をしている
人生を変えるワイン学 第2回
大阪のワインショップ「mista」で店長をしている、ソムリエの竹内香奈子と申します。
最近、以前に比べて私が働いているお店にはビジネスマンのお客さまが増えており、ワインエキスパートを目指している方や、ワインの知識を身につけるため、会社帰りにワインスクールに通う方もいます。
なぜワインに精を出すビジネスマンが増えているのでしょうか?
ビジネスの場で最も大切なのは人との信頼関係を築くこと。実はその、人と人とが出会い、繋がりを深めるコミニュケーションツールとして、ワインが活用されているからなのです。
海外、特に欧米ではワインの知識は必須で、商談の際にはワインが出されるのはごく普通のこととなっています。だんだんと日本も同じような傾向になっているようです。
国籍も関係なく共通の楽しみを分かち合えるワインは、いまや世界共通の言語。そんなワインの魅力をお伝えします。
◆ビジネスシーンでワインを利用しないのは損!
「ワインってマナーとか難しそうだし、ワインについてあまり詳しくないので、会食や接待でワインのあるお店は避けたいな……」と思っている方も多いのではないのでしょうか?
しかし、ワインをビジネスシーンで使うメリットは多いため、そんな理由でワインを避けてしまうのは損です。
まず、ソムリエがワインを注いでくれるので、お酌に気を使わず話に集中できます。
そして、ワインはゆっくりと時間をかけて料理と楽しむものなので、相手をじっくりと知るチャンスにもなります。ワイン好きの方がいたら会話も弾みますよね。
以前、お店でお客さまと話をしていて、アメリカに海外赴任されていた取引先との接待でカリフォルニアワインを選んだら「よく赴任先でカリフォルニアワインを飲んでいたんだ、懐かしいな」と会話が盛り上がり、取引先との距離が縮まったと伺ったことがあります。アメリカでは生産量の90%をカリフォルニア州が占めていますので当然飲んだことがあったのですね。
生産国は世界各国に広がっているので様々な国のワインがこの場では活用できます。
さらに次からのポイントをおさえてしまえば、不安に思っていたワインの席でのマナーや立ち振る舞いも怖くなくなりますよ。
◆ワインを武器にするための重要なステップ
「今度、ワインの好きな取引先の方と会食があるんですけど、いいお店知りませんか?」とお客さまによく聞かれます。
ワイン好きな取引先の方との接待。ワインなんてよく分からないから荷が重いな……。
大丈夫です!
ソムリエのいるお店で、ワインのプロの力を借りましょう。
そしてお店の雰囲気を知るために、ネットでなく必ず電話で予約をしましょう。
なぜなら、電話の対応でお店の質が分かるからです。電話対応の悪いお店は、当日のサービスも期待できないので避けた方がいいでしょう。
接待では、事前準備が大切なので予約の際に色々と相談をします。そのときに自分の味方となるよう、きちんと相談にのってくれるお店を選ぶのも大事なポイントです。