「ビールはおじさんの飲み物」Z世代は今、何のお酒を飲むのか?「無糖チューハイ」の支持ジワジワ |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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「ビールはおじさんの飲み物」Z世代は今、何のお酒を飲むのか?「無糖チューハイ」の支持ジワジワ

▲忘年会で「とりあえず生」は危険?

 近年、アルコール飲料市場で注目を集めているのが「無糖チューハイ」だ。キリンビールが実施した調査によると、この無糖チューハイの市場シェアは、2020年からわずか4年で約6倍に急成長。特に20代の若年層での人気が顕著となっているという。

 調査では、20代の65.5%が「無糖チューハイの飲用機会が増えた」と回答。従来のチューハイとは一線を画す、この無糖タイプの台頭には、現代の若者特有の価値観が反映されているようだ。

▲「無糖チューハイ」の飲用頻度が増えた、と答えた割合は20代がトップ 出典:キリンビール

 

 世代・トレンド評論家の牛窪恵氏は「近年、若い世代へのインタビューでは『自分の可能性の幅を狭めたくない、あるいは決めたくない』という声が多く聞こえてきます」と指摘する。キリンのPRによれば、無糖チューハイは色々な食事に合わせることができ、「食後」「宅飲み」などシーンを問わないという。つまりその自由度の高さが、若者の価値観にマッチしたということか。

 実際、若者のアルコール選択の変化は顕著だ。株式会社RECCOOの調査によれば、大学生の居酒屋での1杯目の注文では、レモンサワーが1位で、2位は「そもそも飲まない」。かつての定番だった生ビールは3位まで後退している。さらに驚くべきことに、現役大学生の約半数が「若者のビール離れ」を実感しているという。

 「上に従ってビールを飲む文化がなくなった」」「ビールはおじさんの飲み物」といった声からは、若者たちの価値観の変化が垣間見える。無糖チューハイの人気も、この文脈で理解できそうだ。キリンの調査では、無糖チューハイは食中酒としてビールに次ぐ2位の支持を得ており、2杯目以降の選択でも「ビール」や「ハイボール」を上回る人気を誇る。

▲シークヮーサー、ウメもある「氷結 無糖」 写真:キリンビール

 

 今まさに忘年会シーズン。「とりあえず生」で乾杯という光景は、世代間ギャップの象徴になりつつあるのかもしれない。

文:BEST T!MES編集部

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