ソムリエがいないお店で問われるワイン術
人生を変えるワイン学 第3回
◆マリアージュはシンプルな3つの原則のみ
「マリアージュ」とはフランス語で結婚の意味で、料理とワインの相性のことを表します。
ワインは合わせる料理によって味が変わり、また料理もワインと合わせることによって味が変わります。2つの相性がぴったり合うと相乗効果がうまれ、より美味しくなるのです。
でも、マリアージュってどうやって合わせたらいいのか……と悩む方も多いのではないでしょうか? そこで、簡単にできるマリアージュ法をお伝えします。
ポイントは、ワインの色と料理の色を合わせること。
●料理全体の色が白っぽいときは→白ワイン
●料理全体の色がピンクっぽいときは→ロゼワイン
●料理全体の色が茶色、赤っぽいときは→赤ワイン
食材に置き換えると、
●白ワイン――鶏肉、白身の魚
●ロゼワイン――豚肉、サーモン、エビ
●赤ワイン――牛肉、赤身の魚
これだと、料理の見た目だけで簡単に選べることができますよね。
◆迷った時のワインは「ロゼワイン」
それでも、迷う時には辛口のロゼワインにしましょう。
白ワインと赤ワインの両方の要素を持つロゼワインは、どんな料理とも合わせることができる万能ワインです。
前菜からメインまでロゼワイン1本で楽しめますよ。
◆グラスからボトルに移行する場合
グラスからボトルに移行する場合ですが、まず、はじめに泡もの(食前酒)をグラスで頼み、ボトルワインに移るのがベストです。スパークリングのような泡ものは胃を刺激して食欲を増進させてくれるので食前酒にぴったりです。
でも、あまり飲みすぎると泡でおなかが膨れてしまうので2杯目からはワインに変えましょう。
飲む順番としては、3つの流れだけ意識していれば大丈夫です。
●泡もの→白ワイン→ロゼワイン→赤ワイン
●軽いワイン→重いワイン
●辛口ワイン→甘口ワイン
これらを頭に入れておくだけで、ソムリエがいないカジュアルなレストランでのデートでも一緒に楽しい時間が過ごせると思います。
いかがでしたでしょうか。
今回覚えていただきたいのは、以下の3つのポイントです。
① 美味しいワインを選ぶには、チリ、南アフリカ、スペイン、オーストラリア、カリフォルニアといった国・地域をチェック
② ソムリエがいないお店だからこそ、細心の心遣いを! ワインを注ぐのは男性の役目
③ワインの色と料理の色を合わせれば、マリアージュは克服できる
ワインに知識があるというだけの男性がモテるとは限りません。
そこには、相手を喜ばせようとする心、自分が楽しむより相手が楽しんでくれているかどうかを優先しているというおもてなし。ワインの知識を得たという自信からの自然な立ち振る舞いや、ワインを知るための努力や向上心があなたの魅力を引き出すのでは……、と思っております。
次回をお楽しみに!
*この連載は隔週素曜日更新予定です。