小栗旬に“家庭内別居”をもたらした、ある出来事とは!? |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

小栗旬に“家庭内別居”をもたらした、ある出来事とは!?

11月12日(土)公開の映画『ミュージアム』に主演する俳優・小栗旬がその壮絶な撮影秘話を初告白!

 

写真を拡大 映画『ミュージアム』 死体を見せることにこだわる連続猟奇殺人事件を捜査する刑事・沢村(小栗旬)と部下の西野(野村周平)は、次の標的が沢村の妻・遥(尾野真千子)であることに気づき…。©巴亮介/講談社 ©2016映画『ミュージアム』製作委員会

 

彼が追うのは、妻夫木聡演じる自称・殺人アーティストのカエル男。追うというより、むしろ追い詰められるという表現がぴったりの後半は“衝撃のノンストップ・スリラーエンターテイメント”と謳うキャッチコピーにふさわしい展開が続く。肉体的にもハードだ。

 

小栗 撮影用に降らせる雨の量が半端なくて。トラックにガンガン攻撃されて道端に転がってるだけのシーンで本当に『溺れる!』と思いました。もう息を吸うタイミングがないんですよ! なのに監督に『目も開けて』と言われて『あ~もう無理~…』と(笑)。路上の雨で死を意識したのは初めてです。

 

他にも冗談のような苦労話が出てくる殺伐とした日々の中、現場は意外に和気あいあいだったとか。

 

小栗 楽しく、みんなと談笑しながらやってました。それこそブッキー(=妻夫木)とは昼に殺されかけながら毎晩普通に飲んでしゃべって、大阪ロケの合間には嵐の京セラドームライブにも一緒に行って(笑)。彼もいろんな役作りをするタイプだけど、今回は覆面殺人犯ということですごく楽しそうに取り組んでいたので、僕もフラットに。人によって撮影中は一切しゃべらないようにするアプローチもあると思いますが、自分は舞台をやってるせいか、そういうストイックに役に入っていくことはあんまりなくて。だって、撮影ならまだしも、『殺したい…』と思いながらずっと一緒に巡業をしていくとか、そんな殺伐した舞台は嫌でしょ(笑)。

 

と言いつつ「自分の気づかないところで意外に役に引きずられて、そういうテンションでいることはあるみたいなんですけど」と小栗。それが彼の生業とする役者という仕事の恐ろしさと面白さでもある。後半、妻と子の生死も分からぬまま沢村がカエル男に軟禁されるシーンが続くと、小栗にも変化が…。

 

小栗 やっぱり沢村に起こることがすごいので、撮影中はしんどかったです。監督も沢村になりきったり闘争心を刺激したりでどんどん追い込んでくるし、僕が日常に戻ることで沢村が抱えたものがこぼれ落ちるのも怖い。俺は今軟禁されているのに、家に帰ると小さい子供と妻がいてっていう幸せムードになるのは無理だと思って、自宅に帰らずホテルにこもって、本当に軟禁的な感じで、沢村と同じくハンバーガー以外食べず、現場以外誰にも会わずに過ごしました。

 

次のページハンバーガーに追い詰められながら迎えたあの日。

オススメ記事