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職人肌のプロレスラーから“おふざけ路線”へ転身!田口隆祐が語る「自由」への挑戦

■苦難を乗り越えた東海大レスリング部時代

 

▲東海大学レスリング部でレスリングスキルの基礎を培った 写真:©新日本プロレス

 

 プロレスラーになるために東海大学へ進んだ田口は、レスリング部に入部する。しかし予想とは違った生活が待っていた。

 もともと推薦入学で強い選手を入学させていたが、田口の代から推薦での入部者がいなくなっていた。実力のある先輩も部に来なくなり、追い込みをかけた練習もなくなってしまった。

「途中から、同好会のような扱いになったんです。それでレスリング部を辞めて、大学内のジムを使って自分でトレーニングをしてましたね。それだけじゃ足りないから格闘技のジムへ入ろうかなと思ったんですけど、どれもピンとくるものがなくて」

 くすぶっていた田口を引き戻したのはレスリング部の顧問だった。

「先生から『新入生も入ったからレスリングの練習できるから戻ってこい』とお誘いを受けたんです。格闘技のジムに入るなら戻ったほうが、安心して練習できるからいいかなと思って、レスリング部に戻りました。東海大学は、ジムの設備も整っていて自主トレでもすごくいい練習ができましたね」

 トレーニングに打ち込んだ田口は、2001年に関東学生新人戦フリースタイル76kg級で3位の成績を残す。同年9月に行われた新日本プロレスの入門テストに合格を果たし、翌年3月に入門。

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篁五郎

たかむら ごろう

1973年神奈川県出身。小売業、販売業、サービス業と非正規で仕事を転々した後、フリーライターへ転身。西部邁の表現者塾ににて保守思想を学び、個人で勉強を続けている。現在、都内の医療法人と医療サイトをメインに芸能、スポーツ、プロレス、グルメ、マーケティングと雑多なジャンルで記事を執筆しつつ、鎌倉文学館館長・富岡幸一郎氏から文学者について話を聞く連載も手がけている。

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