「今さら聞けない」こっそり知りたいワインの基礎
人生を変えるワイン学 第4回
大阪のワインショップ「mista」で店長をしている、ソムリエの竹内香奈子と申します。
ビジネスマンであれば、取引先や上司との会食をする機会が多いですよね。
社内外の方と親交を深めるための会食は、大切なコミュニケーションの場であります。
そのコミュニケーションツールとしてよく活用されているのがワイン。
ワインを共にすることにより、ゆっくりリラックスして普段できない話やより深い人間関係を築くとこができるからです。
そこにちょっとしたワインの知識があったら会話が盛り上がり、次のビジネスに繋がる可能性が広がるはず。
そこで、今回はワイン好きな方とカジュアルなレストランやワインバルでの会食で会話が弾むように、今さら聞けない基礎的なワイン知識をご紹介します。
会食の相手の方がワインに詳しい場合に、最低限これだけは知っておけば恥をかかずに済みますよ。
◆ワインの美味しいお店の見分け方
ワイン好きな方との会食では、ワインの美味しいお店を選びたいもの。
では、どのようにワインの美味しいお店を見分けたらよいのでしょうか?
それには、いくつかのポイントがあります。
①ワイングラスの種類
まず、どれだけワイングラスの種類があるかを確認します。
グラスによってワインの味わいは変わるので、ワイングラスが豊富なお店はワインに対してのこだわりがしっかりしているのです。
②ワインメニュー
グラスワインのメニュー欄に白ワイン、赤ワインだけでなくブドウ品種や生産地が書いてあるかどうかみてみましょう。
ワインの詳細が書いてあるということは、お店の方がワインを把握して出してくれているからです。
③グラスワインの種類
ワインは抜栓してからの持ちがそれほどよくないため、お店側からすると、グラスワインの種類が多いほど、お客様からの注文がないとロスが増えます。それでも種類が多いということは、注文する方が多く、回転しているということ。ですから、グラスワインが豊富なお店はワインに力を入れていて、美味しいワインがいただけると言えるのです。
◆間違えてない? シャンパンとスパークリングワインの違いとは
発泡性のあるワインを全てシャンパンだと思っていませんか?
スパークリングワインのことをシャンパンと呼んでいる方は意外と多いもの。
シャンパンとは、フランスのシャンパーニュ地方で造られたスパークリングワインのこと。
これはご存じの方は多いと思いますが、実はそのほかに、シャンパンには様々な条件があり、その条件を満たさなければシャンパンと名乗ることができないのです。
その条件とは、ブドウ品種は「シャルドネ」「ピノ・ノワール」「ピノ・ムニエ」を使用するということ。3種類をブレンドして造られているものが多いですが、単一品種100%で造られているものもあります。
他には、シャンパーニュ製法と呼ばれる特定の製法(瓶内二次発酵)で造られていることが条件となります。
シャンパンはエチケットに必ず「CHAMPAGNE」と書かれていますので、見ただけでシャンパンとすぐに分かります。
スパークリングワインとは、発泡性ワインの総称のこと。
ですから、シャンパンはスパークリングワインの中のひとつのカテゴリーなのです。
シャンパンの条件を覚えておけば、シャンパンクラスのスパークリングワインがシャンパンの半額以下で見つけられるようになります。
例えば、シャンパン以外にも、シャンパンと同じように瓶内二次発酵をして造られているスパークリングワインの代表的な3つ「クレマン」「カヴァ」「フランチャコルタ」があります。これは知っておいた方がお得ですよ。